e-添削入口 受講料 添削例 申込み e-Mail FQA
システム コース 無料レベル・チェック 講師紹介 通学塾 CASA

スペイン語文法 番外編 (第一編)

馬耳東風 (第二編) スペインの慣用句 (第三編) マヤ暦のページ


===========================================
Monólogo de un pasota == Serie II -17 ==
===========================================

『馬耳東風』 第二編 (スペインの政経社編) 第17話

『鳥はいつ飛びたつ?』(その1)

 鳥がいつ飛び立つかは鳥に聞いてみなければ分からない。しかもそれが世界最速の鳥ならばなおさらのこと。早々簡単には飛び立ってはくれないだろうとは予想はしていた。工事が開始されたのは今からもう7年以上も前のことだ。そう。ここで言う鳥とは、『AVE』のこと。『Alta Velocidad Española』の略称である『AVE』のことである。

 スペインの『AVE』はもう走っている?そう、確かに『Madrid-Sevilla』間は1992年のセビリア万博に間に合うよう工事が開始され、見事、間に合った。日本の新幹線よりも軌道が狭いからなのか、横揺れも少なく実に快適で、1等車両などはまるで飛行機のファーストクラス並である。無論、これは飛行機を意識してそのように作られ、料金も『Madrid-Sevilla』間の航空運賃の約83%とお安く設定されており、『Madrid-Sevilla』間の航空便は、いまや完全に『AVE』に取って代わられている。

 したがって、ここで「いつ飛ぶのか?」と言っているのは、『Madrid-Sevilla』間のことではなく、『Madrid-Barcelona』間のことだ。日本で言えば、『東京-大阪』間が後回しにされ、『東京-青森』間が先にできあがったようなものだ。いや、それではいけないと言っているのでは決してないが、仮にも、スペインを代表する2大都市間が後回しというのはいかがなものか、少々首を傾げるしかない。1992年はスペインイヤーで、確かにセビリア万博も大切であったのだろうが、バルセロナで何も行われなかったのならそれでも良かった。しかし、同じ時期にバルセロナではオリンピックが開催されていた。日本には「我が村に新幹線の駅」を作るなどといった政治家はわんさかいるが、スペインにも同じようなことをする政治家がいたわけである。(...続く)(文責:ancla)

  以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.32(2003年06月末号発行)』に掲載されたものです
  

Delfin_Izq

Delfin_Dch