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スペイン語文法 番外編 (第一編)

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Monólogo de un pasota == Serie II -18 ==
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『馬耳東風』 第二編 (スペインの政経社編) 第18話

鳥はいつ飛びたつ?(その2)

  さて、政治家の過去の利権云々は良いとして(決して良くはないが)、目を現在に向けてみることにしよう。念願の『Madrid-Barcelona』間が『AVE』で結ばれるのは2005年の予定である。しかし、その前に、『Madrid-Zaragoza- Lerida(Lleida)』間が2002年12月に開通される予定になっていた。つまり、東京−大阪間の開通前に『東京−名古屋−岐阜羽島』までの区間をまずは開通させるといったところだろうか。

  『Madrid- Zaragoza』を1時間15分で、そして、現在は最も早いTalgoでさえ約5時間弱かかっている『Madrid- Lerida(Lleida)』間の481Kmを1時間55分(なんと、約3時間短縮)で結ぶ「はずだった」。そしてその公開試走が、開通予定の期限を2ヶ月も過ぎた去る2003年2月24日に行われた。これは宣伝を兼ねた試走で、マスコミの取材陣が招待されて行われたが、Renfe、ならびに、勧業省にとっては、開通の遅れで損なったイメージを一掃するための一大キャンペーンになる「はずだった」。

  試走自体はそれほどの失敗ではなかったようだ。しかし、その日使用された車両は、もしこれが走行するようになれば、日本も、そして現在最速の超特急を走らせているフランスをも抜き去り、世界最速の夢の超特急(350km/h)が誕生することになるSiemens社の車両でもなければ、Talgo-Bombardier社の共同開発による車両でもなく、現在Maridi-Sevilla間で使用されているAVE-100シリーズがそれらに代わって走った。したがって、この時点ですでに正式な名誉挽回試走とは言い難い状況にあった。

  Madrid-Barcelona間のスペイン版新幹線というのは、実は、そのままフランスの国境を越え、フランスのTVEにつなげる国際超特急路線を視野に入れたものである。よって、MadridからBarcelonaに行く途中のLleida(レリダ)までをまず開通させなければ、その計画自体に支障をきたすことになるのは明白である。しかし、結局のところ、この『Madrid- Lerida(Lleida)』間の試走は一応終了したものの、実は、試走から半年を過ぎようという今も、未だに開通していない。さらに、試走の時のように、たとえ代替え車両を使用してでも開通させない本当の理由がどこにあるのかは、実は、ほとんど謎に近いという状況だ。しかし、実質開通遅延の本当の原因は明確である。その辺りのところを次号で話すことにしよう。(...続く)(文責:ancla)(文責:ancla)

  以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.33&34(2003年08月末合併号発行)』に掲載されたものです
  

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