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Monólogo de un pasota == Serie II -20 ==
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『馬耳東風』 第二編 (スペインの政経社編) 第20話

鳥はいつ飛びたつ?(...y その4)

  そう、その通り。信号などの制御システムが完成していないのである。これは、世界最速列車用の特別システムでERMTSと呼ばれるものである。RenfeはすでにASFAというシステムを一部の路線で使用しているが、このシステムだと時速200Km以上の走行ができない。つまり、列車のみならず、この信号制御システムもまた世界一の技術を誇るシステムなのである。もっとも、世界最速の車両も完成していないので、このシステムだけ完成していても意味はないのだが、少なくとも、現在Maridi-Sevilla間を走るAVE-100シリーズは最高時速300Kmなのだから、信号制御システムが先に完成していたとすれば、このAVE-100シリーズを走らせることはできたのである。

  さて、これまで3回にわたって『Madrid- Lleida』間のAVEについてお話をしてきたが、実は、結論から申し上げると(もうすでにご存じの方もおいでとは思うが)、去る10月11日午前7:00きっかりに(Zaragozaの守護神であるPilarの祭りの日に併せかのように)、遂に、『Madrid- Lleida』間のAVEがMadridのAtocha駅を出発したのである( ^_^)/□☆□\(^_^ )。しかも、Renfeは、この話題にわざわざおまけまで付けてくれた。終着駅のLleidaには、なんとなんと、3分(RTVEのニュースでは4分と報道)も早い、9:55に到着したのである。開通の遅れを少しでも取り戻すつもりだったのだろうか?

  9月中旬からこのニュースは出ていたが、実際に開通するまでは…と考え、前号ではこのことを伏せておいた。もっとも、開通したのはしたのだが、前述の問題がまだ解決していないことから、最高時速200Km程度の走行で、車両も仮車両(現『Madrid- Sevilla』間を走るAVE車両の”Alstom”タイプが2台と、通常路線のTalgo ”Altaria”が12台)ではある。しかし、一応商業運行であることには違いないだけでなく、これまでのほぼ5時間の行程を3時間弱に短縮したのだから、利用者には有り難い。

  さて、気になるお値段だが、Madrid-Zaragoza間は43 eurosで、Lleidaまでは54 eurosである(日本の新幹線よりもダンゼンお安い)。因みに、『5分以上のダイヤの遅れで全額返還』という、現『Madrid- Sevilla』間のAVEが提供する目玉サービスは、当分の間、この区間ではお預けだそうで、Talgo200シリーズで現在適応されている「1時間以上の遅れでの返還」サービスのみだそうだ。

  このシリーズは夏前の6月末からはじめたが、ちょうど最終回に間に合うように商業運行を開始してくれた。なかなか気分の言い終わり方だ。いずれにしても、『Madrid- Barcelona』間のAVEをはじめ、『España-Portugal』間のAVEについても、今後できる限り「追っかけ」をしていきたいと考えているので、乞うご期待。(文責:ancla)

  以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.36(2003年10月末号発行)』に掲載されたものです
  

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