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Monólogo de un pasota == Serie III -09 Extra==
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第三編 『スペインの慣用句』 (その九番外)
実は、この度、ある熱心な読者(大阪のSさん、本当に有り難うございました)から前回の記述についてご意見を頂きました。前回は(も)時間に余裕がまったく無く、とにかく慌てておりました、というのは弁解になるのですが...<<(_ _)>>。
さてそのご意見の内容ですが、前回の3(estar como una cuba)についてでした。小生は、『受け狙い』で、『cuba』ときたら、もう、『カストロ』をまず頭に浮かべてしまい、どうやら、その肝心の意味を『cubo=バケツ』と取り違えてしまったようです(もうろくが始まったという声も脳裏のどこからか聞こえてくるのは何故でしょう?)。いずれにしても、実にお恥ずかしい限りです。大変なミスをしてしまいました。この場をお借りしてお詫びを申し上げますと共に、以下訂正いたします。
3. 『estar como una cuba』
慣用句には、まったくもってなぜそのような意味になるのか理解に苦しむものが山ほどあるが、これもその一つだ。《cuba》は小文字なので、カストロのキューバではないのでご注意を。《cuba》は酒樽のことで、《cubo》だとバケツのことだ。つまり、直訳すると、「酒樽のようになっている」だが、むろんそのよな状態になっているのは人だ。つまり、人の酒樽化、というわけだ。人間が酒樽のようになればどうなるのか?小生はお酒を飲まないので理解に苦しむ。ぐだぐだ言っていないで慣用句の意味を早くいえ、とお叱りを受けそうだが、いろいろと書くその真意は、必ずしも《para
hacer bulto》ではないのだが、まあ、そういう場合もある。意味は、何のことはない。『酔っぱらっている』で、それも相当の酩酊状態の時を言う。
例) Está como una cuba y se le traba la lengua.
訂正前=(ひどく酔っぱらっているし、ろれつが回ってないよ)
訂正後=(アルコールをたっぷり吸った酒樽状態で、ろれつが回ってないよ)
下線は、Sさんの訳です。
ご意見を頂いたこともそうなのですが、なによりも、細部にわたってじっくりと読んで下さっている読者がおいでになったことが分かったというのが最大の喜びでした。
Sさんに感謝<<(_ _)>>。
ミスはミスとして捉え、当然のことながらお詫びは申し上げますが、その体験を今後に生かすことしか考えていません。したがいまして、次号も引き続きよりいっそう良いものを書く所存ですので、宜しく。(文責:ancla)
以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.26号(2002年12月末発行)』に掲載されたものです |
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