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Monólogo de un pasota == Serie III 195 ==
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第三編 『スペインの慣用句』 (その195)
さて今回は『valer un mundo』を紹介することにしよう
「ある世界が価値ある・有効である」等々が考えられるが、これだけでは何のことかいまひとつよく分からない。だからこそ慣用句なわけだ。動詞《valer》はお金の価値、つまり、値段や価格を表現するときにも使用される。そこで、「Esto vale un euro」を考えてみよう。「これは一ユーロします」・「これは一ユーロです」。つまり、「一ユーロの価値があります」と言うわけだ。そこで、ユーロに替えて《mundo》を当てはめてみて、「Esto vale un mundo」としてみればどうなるだろう。お金の価値ではないので、「これは一世界します」は変なので、「これは一世界の価値がある」と言い換えて見ると、グンとその真意に近付いた気がする。つまり、この地球、まあ、最近はかなり病んでいるので、かなり価値が落ちているかも知れないが、我々が住むこの世界と同じくらいの価値がこれにはある、と言っているので、相当な価値があると言うことになる。と言うわけで、いずれかというと、非常に分かりやすい慣用句、つまり、慣用句だとの認識或いは意識をしなくても理解できてしまう程度の部類に属している慣用句かも知れない
例-1) Ante la magnitud del flagelo del sida, cualquier ayuda vale un mundo.
(エイズの猛威の前には、いかなる助けもありがたい)
例-2) El carácter tan alegre que tiene ella vale un mundo.
(彼女の陽気な性格は大変価値がある)
さて、ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.90号(2008年04月末発行)』に掲載されたものです |
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