わが心のスペイン escena.23 第23回谷めぐみソプラノリサイタル
谷 めぐみ リサイタル 
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スペイン浪漫

19世紀末から20世紀初めの時代、スペインは、政治的にはかつての勢いを失っていたものの、その文化、芸術は独自の香りを放つ大輪の華を咲かせ、世界の憧憬を集めていました。グラナダを愛し、色鮮やかなスペインを鍵盤に描き続けたアルベニス、とびきりダンディな音の詩人グラナドス、情熱の高み、天に昇華する音楽を生涯追い求めたファリャ。街に流れるハバネラやクプレ、下町の人情の機微あふれるサルスエラ…。まさに百花繚乱。今日、私たちを魅了する“スペイン音楽”のエッセンスが、この時代にギュっと凝縮しています
ほぼ時を同じくして、日本では、あでやかな大正浪漫の華が咲きました。“浪漫”の文字は、夏目漱石が考案したといわれています。漱石とグラナドス。浪漫の旗手、浪漫の申し子のような二人は、奇しくも同じ年に生まれ、同じ年にこの世を去りました
美しくも儚く、哀しくも愛しい。そんな浪漫の心に、熱いリズムと粋の香りを添えて…
“スペインならではの浪漫”を存分にお楽しみください

谷 めぐみ

 
 

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