「サンファンバウティスタ号の前で、皆様と一緒に400年記念を迎えられたことを嬉しく思う。スペインでは今回の400年を記念し、日本スペイン交流年としている。今年の6月には日本の皇太子殿下がスペインを訪問され、コリア・デル・リオのハポン姓と交流された。また、8月にはコリア・デル・リオの合唱団が石巻を訪れ、歌を披露するなど、日西でさまざまな取り組みが行われている。慶長遣欧使節の大事業は当時成功しなかったが、彼らは一つの種を蒔き、今もその交流は続いている」 |
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「支倉常長一行のキューバ滞在は短いものだったが、キューバにとって、忘れえぬ歴史的事実。(使節の派遣は)日本人の何者にも屈しない心、将来に確信を持つ意志の強さを400年前から持っていたことを示していると思う。彼らが上陸したキューバのハバナ湾には、支倉常長の銅像も建っており、いつまでも私たちの記憶の中にその歴史は残っている」
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「サンファンバウティスタ号が運んだ夢は、日本とメキシコの直接交易という格別なものだった。当時、使節はその夢を叶えることができなかったが、彼らは両国の友好関係と絆を育んだ。そして、400年後の今も互いの絆はしっかりと続いている。2011年に起こった東日本大震災で日本は甚大な被害を受け、メキシコを含む世界中の国々でその悲報に心を痛めた。しかし、日本国民の逆境を乗り越える強さと、震災からの復旧の早さに感嘆している。支倉一行の出帆400年記念が、被災者への励ましとなれば、これほど嬉しいことはない」 |
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「400年前、支倉常長一行は大海原を越えて、未知の世界であるヨーロッパへと渡った。そして、今日の日本とイタリアの絆を築くための種を蒔いてくれた。現在、多くの日本人の方がイタリアへ来てくださり、文化交流が深まっているが、これはすべて支倉常長と伊達政宗のおかげだと思う。私たちは、この絆をさらに強めていきたいと思っている」
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