日 西 翻 訳 研 究 塾
Instituto de Traducciones de Tokio
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e-yaku ニュース・レター No.7 2001/05/23
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スミマセン。今年は蛇年なのでしばらくおじゃましま〜〜〜〜〜す。尚、このミドリの蛇君や、ページ冒頭の風船ロゴや背景の風船画などはMacやその他のOSでは画面上に出ない場合がありますがご了承下さい。
初めてこのメールを受け取られる方へ。
このメールは、日西翻訳研究塾が基本的に毎月末、スペイン語学習者のお役立ち一口メモと共に、塾のお知らせをするための、ネット上のごくごく簡単な定期的かつ一方的なメール(メール・マガジンの小型版)です。もし、受信をご希望でない場合は、このメールの一番下の宛先までその旨をお知らせ下さい。
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お 知 ら せ
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★ 『文法ドリーム・チームによる文法講座(仮題)』開講決定!!!!
今学年度に4日間(2000年2回+2001年2回)実施致しました、拓殖大学
瓜谷 望 教授による「スペイン語文法講座」が大好評であったことを受け、この度、以下の要領で、来る9月から始まります新学期より、文法専門の新コースを開講する運びとなりました。友人としてチーム結成に多大なるご助力を下さった瓜谷教授と神田外語の戸門教授には、本誌上をお借りし心より御礼申し上げます。
さて、以下の教授陣をご覧になっていただければその内容の充実度が十分に納得して頂けることと思います。『スペイン語の読解力・理解力はもとより、翻訳や通訳だってそこそこ出来るのだけれど、いざ文法となると心許なく、自分の本来のスペイン語能力を問われれば自信がない』という多くの方々のために、それじゃ『一肌脱ぎましょう』と、この度、日本のスペイン語学界の権威に勢揃いしていただきチームを結成して頂きました。大いにご期待下さい。
つきましては、以下のように、コースの名称募集と、少々早すぎるかもしれませんが、予約を開始いたします。尚、この予約は、まだ一般公募も宣伝も開始しておりません。『e-yakuニュース』の購読者の方々のみの特権でもあり、また、下記のような特典も設けました。一般への募集は6月末を予定しております。したがいまして、それ以降は募集が殺到すると思われます。予約はお早めにお願い致します。先着順です。
☆ 『文法ドリーム・チームのメンバー』(50音順)
1. 瓜谷
望 拓殖大学 教授
2. 大森
洋子 専修大学 教授
3. 小池 和良 拓殖大学
教授
4. 泉水 浩隆
早稲田大学・明治大学等非常勤講師
5. 寺崎 英樹
東京外国語大学 教授
6. 安富 雄平 拓殖大学
教授
☆ 開講日など:
毎月1回が基本
第2月曜
(カレンダーなどの関係で変更の可能性あり)
19:00〜21:00 (2時間授業)
年12回講義
(曜日変更を含むスケジュール・講義内容等の詳細は検討中)
☆ 受講料など:
前期・後期の年2回前納制
6回一括払い=\40,000-
(尚、講義別の単発参加は、1講義\7,500-)
特典:12回(1年分)一括払い=\80,000-→\74,000-
☆ e-yakuニュース購読者早期予約特典
(2001年6月30日までにお申込みの方):
6回一括払い=\40,000-が\36,000に
しかも、1年間有効ですから通年では\72,000-
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塾生(新規登録者含む)で翻訳コースなどとの二重登録者への特典:
(上記、早期予約特典とのダブル特典享受可)
6回一括払いが本コースの授業料と合わせ2ヶ月毎の納入に!!
(大きなリスク回避になります)(1年間有効)
(尚、特典享受の権利維持のため7月末までに1回目を前納下さい。)
★ 前回のホームページ更新時に、e-yakuニュース講読の募集を始めましたところ、予想以上の反響があり、希望者がどんどん増加中です。ありがとうございました。今後も購読者のご期待に添えるようなe-yakuニュースにしていきたく存じます。購読者のご意見、ご要望などどしどしお寄せ下さい。
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Monólogo
de un pasota
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符号や記号(signos)シリーズの続編です。今回は、前回の文章中にもちょっと顔を出した『"..."(puntos
suspensivos)』についてです。
『"..."(puntos
suspensivos)』は日本語でも最近頻繁に使用されますが、その用法はあまり明確ではないようです。しかしながら、スペイン語には明確なルールがありますので今回はそれらに沿った使用法をみてみましょう。
使用法にはいくつかありますが、最もポピュラーなのは、言葉に詰まった状態などを表現するときに使用される手法です。
例) Bueno...pues...no sé qué
decirte...のようにです。
さて、上記の例の最後に付けられた『"..."(puntos
suspensivos)』ですが、途中で詰まっただけでなく、これは、結局、最終的にも「なにを言ったらいいかわからない」状態を表しています。しかし、その逆に、その後の言葉は言わなくても、あるいは言われなくても分かっているなどの場合にも『"..."(puntos
suspensivos)』は使用されます。
例) Ya te dije que ella
está...のようにです。つまり、「お前にはもう言ったぞ。彼女は...」。そう、つまり「彼女は既婚者であって、だから彼女には惚れるなよ、あれだけ言ったじゃないか」というわけです(もっとも、他の理由も考えられますが...。あくまでも一例です)。ようするに、聞き手は、この『"..."(puntos
suspensivos)』のあとの言葉を『ya lo
sé que me lo has
dicho.』ということで十分承知しているのです。だからこそ、すべてを言うまでもないことなので、略してもOKなわけです。
同様に、話者間のみで承知しているこのような上記のケース以外にも、誰もが知っているフレーズというのはいくらでもあります。そのような場合も、「みなまで言わなくても十分会話は成立」しますから、略してしまうことが可能です。
例) No te preocupes que tal
como están las cosas "no
llegará la
sangre...".つまり、このような慣用句や有名な言い回しなどの場合ですと、すべてを聞かなくても分かってしまいます。「心配するなよ。状況が状況だから、『最悪の事態にはならないだろう』」と。つまり、最後の「ならないだろう」を聞かなくても十分理解可能だからです。ちなみに、余談ですが、スペイン語人の場合ですと、通常『sangre』まで言わず『no
llegará la』まででも分かります。
一方、日本語の文章などで、何らかの長い文章を引き合いに出したりする場合に『−中略−』などしたりすることがあります。実際は中略されると読み手はその間に何が書いてあるのか分からないような場合があるのですが、その時に話されている内容と直接関係がなかったり、さほどの重要性を持たないような場合、あるいは逆に、よく知られている長い文章を例文として使用する場合などにもよくこの手法が使用されます。スペイン語の場合、この『−中略−』に『"..."(puntos
suspensivos)』が使用されるわけです。
例) El texto de "Don Quijote
de la Mancha" comenzaba así;
"En un lugar de la [...] y
galgo corredor[...]".
さて、この例文でお気付きのように、『"..."(puntos
suspensivos)』を『corchetes』の中に挿入しました。中略の場合はこのcorchetesを使用するのを忘れないようにしましょう。なぜなら、最初の例のように「言葉に詰まった」箇所と区別せねばならないからです。
もう一つの大きな特徴で、以外に知られていない『"..."(puntos
suspensivos)』の用法があります。それは、他でもありません。『"..."(puntos
suspensivos)』は『etc.』の代わりをするのです。つまり、この二つの符号を同じ意味で使用することが可能なわけです。したがって、この場合、二つが持つ意味は同じですから決して同時に使用しないようにして下さい。
例) He ido a comprar huevos,
leche, mantequilla...は
He ido a comprar huevos,
leche, mantequilla,
etc.と同じです。
しかし、
He ido a comprar
huevos, leche, mantequilla,
etc...とは絶対にしないようにしましょう。意図としては、「バター以下、買ってきた品物が山ほどあって、この後品物の名前の羅列が延々と続くのだ」ということなのでしょうが、これは明らかな用法ミスですので注意して下さい。
『"..."(puntos
suspensivos)』は、『coma","』や『dos
puntos":"』、そして『punto y
coma";"』の手前で使用することができますが、『感嘆詞』や『疑問詞』と一緒に使用する場合は、必ず、その後に付けて下さい。
例) ¿Qué me has dicho?...や¡Qué
maravilla!...のようにです。もっとも、作者が何らかの意図をもっているときなどは、手前に付けることは許されていない手法ではありません...。
さて、最後に、何でもないようなことですが、以外に守られていない、『"..."(puntos
suspensivos)』の最も重要な使用法があります。それは、『"..."(puntos
suspensivos)』の点は必ず3つのみだということです。3つ以上でもそれ以下でも『"..."(puntos
suspensivos)』にはなりません。日本語文でよくみかけるのは、おそらく、例えば言葉に詰まった時間が長かったことを表現しようとしているのでしょうか、『.......』などと大袈裟に多数の点を付けてある場合があります。スペイン語ではこれは御法度で、まず『"..."(puntos
suspensivos)』という理解をしてもらえないわけですから、その文章全体をも理解してもらえないことになりかねませんので十分にご注意下さい。
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