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小野寺あき 作陶展 −呼吸する土ー
本塾の上級クラスに通塾する小野寺さんが作陶展を開催されます。
小野寺さんのプロフィールや、作品の一部は、本塾のHPでも紹介しています。ご興味のある方もない方も、まずはHPを、そしてその後で、是非、展示会にも行って下さい。
日時:10月22日(火)〜11月02日(土) PM
1:00〜7:00 (入場無料)
日・月は休みですが、事前にお知らせ下さればご覧いただけます。
場所:「知器」 渋谷区恵比寿南1-9-10
JR恵比寿駅西口より徒歩2分
03-3711-8678
作者在廊日:火・水・金(PM
4:00〜7:00)、土(PM
1:00〜7:00)
尚、上記曜日の4:30及び6:00には、作者自身が自作の茶碗でお茶を点て、お菓子と共に召し上がって頂けます(参加費500円)。
小野寺あき(aonodera@f6.dion.ne.jp TEL:047-323-5444)までご連絡くだされば、地図付きの案内状をお送りします。
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イベント紹介コーナー
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本塾の前講師ルス=マリア先生一押しの、『世界三大民族舞踊団の結成50周年記念公演』が、以下の通り行われます。
日時&会場:11月07日(木) 市川市文化会館 18:30〜(於:大ホール)
詳細はhttp://www.city.ichikawa.chiba.jp/)、または、直接会館(047-379-5111)へお問い合わせ下さい。前売り券は、市役所や『ぴあ』などでも販売しているようです。
★ 『フェスティバル・ラティノアメリカーノ2002(チャリティーバザー)』
毎年恒例の『フェスティバル・ラティノアメリカーノ2002(チャリティーバザー)』 が今年も開催されます。バザーの収益金は、ラテンアメリカ諸国の恵まれない子供たちの医療と福祉、自然災害被害への見舞金、これら諸国から日本へ働きに来ている人たちの不慮の災害への救済等に充てられることになっているそうです。
日時:11月13日(水) AM 11:30〜PM 3:00
会場:東京プリンスホテル2F「鳳凰の間、マグノリアホール」
港区芝公園3-3-1 Tel: 03-3432-1111(バザーの問合せはご遠慮ください)
入場券:2,000円 (抽選券付き)(音楽と抽選時刻は午後1時)
賞品の一部を以下に列挙しておきましょう
キト市内観光ならびにガラパゴスクルーズ2名様航空券付き
東京=サンチャゴ往復航空券1名
美容トリートメントコース15万円券
北海道ルスツ・リゾート2泊ペア宿泊券
キューバビール6本入り10ケース
ペアーディナー券アル・パチオ
地球儀
その他、多数(本当に多数なんです)
尚、チケット購入の問い合わせ先は、チリ大使館/長岡(本塾プロクラス塾生)(Tel:03-3452-7561 Fax:03-3452-4457)まで遠慮なくどうぞ。尚、締め切りは10月15日ですのでお早めに。
★ ドキュメンタリー映画『Japanese Salsa "Corazón de bailar"』
日本在住歴14年のメキシコ人映画監督José Antonio Ambriz氏が、サルサ音楽の持つ官能的な魔力に魅了された日本人たちの心("Corazón")を追ったドキュメンタリーを制作し、以下の通り上映されますので、ご興味のある方は是非見に行って上げて下さい。
日時:10月26日(土)・11月30日(土) PM 18:10〜
会場:青山・モーダ ポリティカ(2階) 青山骨董通り
港区南青山6-6-21 Tel: 03-3499-1102(当日15時以降)
入場料: 500円
尚、11月3 & 4日(日・月)(祭日)には、Japan Salsa Congressでも上映が予定されていますので、興味のある方は、Salsa Hotline Japan(03-5411-4818)の方にお問い合わせ下さい。
José Antonio Ambriz
メキシコの映画学校を卒業後、映画の勉強を続けるために日本の日大映像学科に入学。メキシコ在住時にも短編を3本制作。現在はNHKの国際放送アナウンサーの仕事などと並行して、ドキュメント(またはルポルタージュ)映画制作に励んでいる。
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特別コーナー ☆
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☆ 本塾のHPへのアクセス数が35,000件を突破!!\_(^◇^)_/
「え?それって先月号で読んだよ」と思われた方、本当に隅から隅まで読んで下って有り難うございます。そうです。確かに、前号も『同じ様』なタイトルの記事がありました。しかし、あの時は、本塾のHPへのアクセス数が去る8月25日に31,868件にったことをお知らせする記事でした。今回は、35,000件突破のお知らせです。
たった1ヶ月で5,000件近いアクセスがあった? 実はそうなんです。今年の2月にやっとのことで2万件を突破したばかりでした。そして、その後、10,000件のアクセスを加算するのに約半年かかりました。ところが、その3ヶ月分の数字を、今回は1ヶ月で突破してしまったのです。
しかもです。今回はこのニュースに加え、『e-yakuニュース』の読者数が300人に達したことも合わせてお知らせいたします。
これもあれも、すべてひとえに皆様のご支援とご協力のお陰...m(_ _)m (/_;)です。衷心より御礼申し上げます。
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スペイン便り (H.M.Planning.S.L
森
統の現地情報)
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今回は編集上の都合でお休みさせて下さい。スミマセン<<(_
_)>>。
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スペインの慣用句 ==
Serie III -07
== 馬耳東風 第三編の七
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さて、過去3回にわたってご紹介してきた動物が登場する慣用句のシリーズも今回で一応終止符を打つことにして、次回からはまた別の慣用句をご紹介しよう。
1.
『volverse
mico』
《mico》という動物を使った慣用句は、実はこのシリーズの4ですでにご紹介した。『hacer
el mico(=物笑いの種にする(なる)・バカをする・おどける)』だったが、覚えていただいているだろうか?《mico》は長いしっぽでいつも枝にぶら下がったりしている尾長猿のこと。この滑稽な動物はどうも慌て者というか、知能が低いのだろうか。直訳すれば「尾長猿になる」であり、長じて「尾長猿状態になってしまうよ。どうしよ〜〜〜う」ってとこだろうか。下の例1)のように、何か動きのある動詞の現在分詞を《mico》の後につけて使用するのが一般的で、意味としては、『お手上げ・どうして良いか判らない』となるが、「何かをするのに大変な時間と手間がかかる」といった時間的な混乱が意味の中には含まれている。また、例2)のように、『para+inf.』でも使用される。
例1)
Me volví mico
buscándolo.
(それを探して右往左往したよ)
例2)
Vas al quiosco y
no encuentras
nada. El dueño
se vuelve mico
para encontrar
algo.
(お前さんがキヨスクに行くが何も見つからない。店のおやじは何とか見付けようとするもののどうしようもない)
2. 『volar
el pájaro』
さて、動物シリーズの最後には、鳥類と魚類に登場してもらおう。まず《pájaro》だが、これも第1回で『tener
la cabeza llena
de pájaros』を紹介した。また、超有名な表現で慣用句というよりも諺に近いもので、『matar
dos pájaros de
un tiro(=一石二鳥)』があり、《pájaro》はここに紹介できないものも含め慣用句にはよく登場する。しかし、ここでは余り知られていないこの『volar
el pájaro』にあえて登場願うことにした。直訳は何のことはない「鳥が飛ぶ・鳥は飛ぶ」であって、そっけないものなのだが、「鳥が飛び立って行ってしまった」という状態を利用し、『消え失せる』という意味で使用される。
例)
Cuando llegó la
policía, el
pájaro había
volado.
(警察がやってきたときには、犯人は遁ずらした後だった)
3.
『acostarse
con las gallinas』
最近はどこの町も都会化してしまい、それほどではないにしても、人間に最も近しい鳥類といえば、やはり、ニワトリだろう。とはいえ、「雌のニワトリと一緒に寝る」のは御免被りたい(いや、絶対にしたくない)ものだ。動詞『acostarse』には裏の意味もあるものの、基本的には「横になる、つまり、就寝に付く」という意味で、読者が考えているようないかがわしい意味合いではない。単純に「ニワトリと共に床につく」と考えれば納得できる。つまり、『早寝をする』という意味で、わざわざ例文を出すまでもないが、一応一つ上げておくと、
例)
Mi mujer se
acuesta con las
gallinas todas
las noches.
(家内は毎晩早寝なんです)
4.
『en
menos que canta
un gallo』
雌のニワトリだけでは片手落ちなので雄にも登場してもらおう。この慣用句もまた非常に有名なものだ。臆病者や気の小さな人を《gallina》と呼んだりするが、《gallo》の方はその逆により力のある人や勇気ある人を指す。よって、『cantar
la gallina』という慣用句もあるほどで、これは『白状する』という意味で使用される。これは、新約聖書マタイ書にある、イエスがペトロに仰せになった『今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知らないと言うであろう』を彷彿とさせる慣用句だ。つまり、脅されるとすぐに鳴いて(白状)してしまうというわけだ。《gallo》はアッと言う間に鳴くらしいく、慣用句の意味としては、単に『たちまち・一瞬のうちに』ということになる。
例)
Se lo dije y lo
hizo en menos
que canta un
gallo
(そう言ってやったら、瞬く間にそうしたよ)
5.
『pagar
el pato』
愛嬌のある鳥として人気があるアヒルだから、いくつか慣用句もあるが、あまり良い意味を持つものがないのが不思議だ。まあ、もっとも、愛嬌があるという印象を我々が持っているのは、ドナルド・ダックのお陰なのかもしれない。ともあれ、「アヒルを払う」といわれても、もう一つ意味がつかめない。それもそのはずだ。この《pato》、実際は《pato》ではないようだ。元々は『pagar
el pacto』が語源のようで、長い年月の間に、いつの間にか“c”が発音から抜けてしまい、《pato》で定着したようだ。つまり、「何かの約束事《pacto》を守らなかったのでその責任をとる」というのがこの慣用句の基なのだが、現在は、『(身に覚えのないことで)責任をとらされる・身代わりになる』という意味で使用されている。
例)
Es cierto que en
la
administración
hay gente que
trabaja mucho
pero normalmente
el que paga el
pato somos el
pueblo.
(お役所の中でもしっかりと働いている人がいるのは確かだが、尻拭いさせられるのはいつも我々市民だ)
6.
『pelar
la pava』
「七面鳥を剥く」とはいっても、無論、その羽をはぐことを言っているわけで、「羽を」とは書いていないから、日本語訳をする場合も「七面鳥を剥くとだけしか訳せません」等というような頭の固い人に対し、翻訳とは何かを理解していただくには打ってつけの表現かも知れない。それはさておき、この慣用句の意味は、『(恋人同士が)愛の語らいをする・いちゃつく』という意味だ。ウ〜ン、どうしてそんな意味になるの?だろうか。本当の話か否かは定かでないが、あるアンダルシアの町で、「七面鳥の羽を剥いで頂戴」と命じられたお手伝いさんが、家の中で剥ぐと家中が羽だらけになるので、外に出て庭の柵のところでこの作業に精を出していた。そこに彼女の恋人がやってきて、二人は話を始めた。お手伝いさんがなかなか戻らないので、奥さんはしびれをきらせ、「七面鳥はどうしたの?」と尋ねたところ、お手伝いさんの答えが、『sigo
pelando la pava(七面鳥の羽を剥き続けている)』というものだった。実のところ、彼女は仕事そっちのけでカレシといちゃついていた。そんなところから、この『愛の語らいをする・いちゃつく』という意味を持つようになったらしい。但し、家の中などではなく、通りや人の目に触れるような場所でいちゃいちゃしている場合にのみ使用されるのでご注意を。
例)
Esa pareja aún
sigue en el
parque pelando
la pava.
(あのカップルはまだ公園でいちゃついています)
7. 『como
pez en el agua』
この慣用句については、もう何も言う必要もないだろう。魚が悠々と泳ぐ様を見て羨ましいと思うのは、古今東西、同じらしい。直訳は「水の中の魚のように」であって、これだけで十分に理解できる。日本の慣用句では『水を得た魚のように』があり、気持ちよく生き生きとした様を言う。
例)
No pienso
mudarme. En este
barrio me
encuentro como
pez en el agua.
(引っ越しなんかする気はないね。この辺りはとても自分にあっているんだよ)
8. 『estar
pez (en〜)』
「(〜については)魚である」と突然言われても...。まあ、もっとも、動詞が《estar》なので、「魚である」ではなく「魚になる」がより正確かも知れない。いずれにしても、たとえ一時でも良いから魚になって気持ちよく水の中を泳いでみたいという気持ちは大いに理解できる。しかし、「(〜については)魚になる」なんて都合の良い表現が出来るというスペイン語は便利だ。娘に「ねえ、パパ、この方程式がわかんないんだけど。教えてよ」と言われれば、早速この慣用句を使えば逃げられるからだ。つまりだ。『〜に関してはまったく無知である』というのがこの慣用句の意味なのだが、そうハッキリと告白するよりも、『パパお魚さんになっちゃった』といった方が、罪の意識も和らぐし、可愛いくもあり、また、「パパは実はおバカさん」というのも生々しくなくて良い。しかし、和訳の場合、この魚を生かして訳せないのが残念だ。この際だから、「私それについてはまったく無知でして...」と頭をかくのをやめ、『実は、私、それについてはお魚さんなんです』でもって日本でも通じるようにならないものだろうか。
例)
A mí no me
preguntes de eso
que estoy pez.
(それについては質問してくれるなよ)
さて、今回はここでキーを打つのを止めよう。外も暗くなってきたようだし。次回からのシリーズを何にするか、あるいは、アットランダムに紹介していくか、実は、今のところまったく考えていない。そのうち何か浮かぶだろう。では、読者諸氏からの質問や意見をお待ちしている。(文責:ancla)
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森
統のスペイン豆辞典 その7 (H.M.Planning.S.L
森 統)
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<Boquerón>
今回は、日本の方に人気が高く、手近に材料が入手でき、しかも作りやすいものを選びました。これはあくまでも前菜か酒のつまみ(Tapa)ですが、造り置きが可能ですので、便利だとおもいます。
片口鰯の酢漬け(Boquerones en Vinagre)
用意するもの:
新鮮なカタクチイワシ 500g〜1Kg(各自の必要に応じてご自由に)
酢(ワインビネガー、日本酢でもよい)
オリーブ油
にんにく
パセリ
塩
作り方:
1)
鰯を手で開き、わた、頭、中骨をとり、中底の容器に並べ塩打ちする(身を締める)
2)
2時間ほど置いた後、水洗いする(洗い水が澄んでくると、水を切る)
3)
酢:水(3:2)程の割合で、鰯が浸りきるまで満たし、少なくとも7〜8時間置けば出来上がり。
食べ方:
1)
すぐお召し上がりの場合:出来上がった酢漬け鰯を皿に盛り付け、その上に生にんにく(1粒分)とパセリのきざみを満遍なくふりかけ、その上からオリーブ油を大さじ2杯をかけ、5分後には賞味できる。
2)
数日造り置く場合:容器の水を捨て、もう一度鰯を並べなおし各層ごとににんにくとパセリの刻みを敷きその上からオリーブ油をたっぷりとかける。その後冷蔵庫に保管すると4,5日は持ちます。(あなたの留学のお手伝いをするマドリードの『H.M.Planning.S.L』森
統)
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Monologo de un
pasota === Serie
II -08== 馬耳東風 第二編の八
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『スペインの治安』 (その1)
1999年には35.5万人の日本人がスペインを訪れ、日本人観光客のスペイン指向は年々増加し続けている。21世紀に入ってからのデータはまだ入手していないが、この不況時の日本の状態ではまだ40万人を超えていないかもしれない。いずれにしても、40万の大台に乗せるのも時間の問題だろう。スペイン関係者の一人としては、一人でも多くの日本人がスペインを知り、スペインと関わりを持つと言うのは嬉しい限りだ。もっとも、その訪問先のスペインで様々な災難に遭ったという話をよく耳にするのは誠に残念でならない。そこで、今回からこの問題を取り上げてみようと思う。
この治安悪化の問題は、観光立国スペインにとって実に由々しき現実だ。ただ、スペインが現在直面している治安の悪化は、観光の側面からのみ問題なのではない。また、その原因をETAによるテロにのみ見いだそうとするにも少々無理がありそうだ。ようするに、現在のスペインでは、ETAのテロ問題(対処策に関しては次のテーマにしたいと考えている)に加え、総体的な治安の悪化が問題となっているわけだ。それは政治が悪いからなのだろうか、もしそうだとすれば、どこにその政治的問題が隠されているのだろうか?
さて、そのスペイン自体の政治問題を含んだ治安問題を考察する前に、まずは我々日本人側に問題はないのかを見ていきたい。筆者も日本人の一人ではあるが、どうも日本人というのは、何かが起これば、必ず、まず「自分にも何か非はないか」と考え込んでしまう傾向にあるようだ。このような加害者?被害者?意識というか、人の振り見て我が振り治し、まずは自分の方から正そうとする姿勢を持っているのは、我々日本人だけなのだろうか。それとも、これは先の戦争での敗北が生んだ一種の後遺症なのだろうか。もしそうだとすれば、現在の世界平和の鍵は、いつ『あの国が敗戦者になるか』、にかかっていると言えなくはない。あの国が敗戦国になれば、あの国も我々日本人のように、『仕返し』を考える前に、まずは、自分に非があるのではないかと考え、『復讐の復讐』で何が得られるかを復習するかも知れない。
ちょっとばかり道を「外して」しまったが、本題に入ろう。驚くべきことに、1999年に全世界で発生した日本人観光客に対する強盗被害のうち30%がスペインで発生している。この事実は何をいわんとしているのだろうか?そこで、次の二つのことを考えてみよう。一つは、日本人が標的化されているのではないか。そして、もう一つは、スペイン自体の治安の悪化だ。そこで、まずは、何故日本人が標的にされるのかを考えてみる必要があるのではないか、というのが、筆者の元々の意図だ。
周囲にしっかりと気を配り、安全を見極め、注意しながら歩いていれば、「敵もプロ」だから、用心深そうな相手をそう易々と襲ったりはしないはずだ。確かに、観光に行ったのだから、色々と『キョロキョロ』周囲を見たい気持ちも理解できる。「ここで一つ記念写真でも」、あるいは、「これは写真に収めなければ、と鞄を地面に置いて撮影に熱中する」気持ちも分からないではない。もっとも、「いや、十分に注意はしていた」という被害者もいるかもしれないし、「こちらにはまったくの非はない。突然襲われた」という人もいるかも知れない。しかし、それは被害者側の言い分であって、本当に果たしてそうだったのだろうか?本当に「スキ」はなかったのだろうか?夜中に一人で歩いたりしなかったのだろうか?無論、雑踏の中でのひったくりやスリ、といったケースもあるだろう。しかしながら、大勢の人が行き来する繁華街で、何故日本人であるあなただけが狙われたのだろう?もちろん、「こちらにまったく非はない。盗みを働くヤツが最も悪い」と主張する人はたくさんいるだろう。
「自分がスペインで強盗にあったのは、スペイン人やスペイン側に原因があり、自分にはまったく非がない。だからスペインには金輪際行かない。スペイン人もスペインもすべて嫌いだ」として、スペインのみを加害者扱いする。そして、こうした感情はややもするとエスカレートする傾向にあるので、挙げ句の果ては、尾ひれを付けて喧伝して歩き、自分が被ったことに対する報復のつもりでスペイン攻撃をして憂さを晴らす。強盗にあい、金を巻き上げられた上にケガまでさせられ、楽しいはずの観光旅行もそこそこに、日本に帰国せざるを得なかった。だから報復する。ちょっとまてよ?この構図、最近どこかで見たような気がしませんか?
2001年9月11日のN.Y.での同時多発テロ。確かに許される行為ではない。「多くのアメリカ人『も』犠牲になった。だからこそ、このテロ根絶を理由に善良な人々までをも巻き込み、「敵国」を攻撃する」と言う構図。ところが、その言い分は本当に正しいのだろうか?過去に自分がしたことをすべて棚に上げ、「世界で唯一の被害者は我々だ」とばかりに報復に走って良いのだろうか。今でこそ被害者然としているあの国の過去には様々な「黒い霧」がたちこめている。特に、我々スペイン語を学ぶものにとって、忘れてはならないことが、その中には一つある。28年前の同じ9月11日。そう、1973年9月11日。彼らは『あの国で』何をしたのか?28年も前のことだから、あれはもう時効なのか?彼らの手先となり、自国民を恐怖のどん底に陥れた張本人、現在、年老いて病にも悩まされているらしい、そう、あの将軍は、いまだに健在で、尚かつ裕福な生活を温々と続けている。それでももう『あれは』時効なのか?N.Y.での同時多発テロで亡くなった人々の10倍もの数の人々が、『あの国で起こったあの日の事件以来』、虫けらのように殺され、さらには、未だにその遺体さえも発見されていない現実があってもなのか?そして、それらをすべて忘れ去り、「世界で唯一の被害者は我々だ」とどうして言う権利があるのだろう?
スペインの治安悪化をテーマに書き始めたはずが、何故か、我々日本人の国民性批判(反省)に始まり、その後、少々感情的に別の方向に向かって走ってしまったことをお許し願いたい。したがって、気を静めるためにも、今回はこの辺でキーボードをたたくのをやめることにする。(...続く)(文責:ancla)
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短文翻訳 2002年9月更新分
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1. La tasa de
mortalidad aumenta
en un 2,5 % por cada
grado que disminuye
la temperatura.
気温が一度下がるごとに死亡率が2.5%上昇する。
2. Volvió a
su país, embargado
por la nostalgia.
彼は望郷の思いに駆られ自国に戻りました。
3. La guerra
con Gran Bretaña por
las Islas Malvinas
ocasionó a Argentina
numerosos muertos.
フォークランド諸島を巡るイギリスとの戦争で、アルゼンチン側に多くの死者がでました。
4. Esa
intervención
quirúrgica no era la
primera que realizó
él sin permiso.
彼が外科手術を無許可でおこなったのはそれが初めてではありませんでした。
5. El
presupuesto para la
lucha contra la
pobreza creció un 8
% con respecto al
año anterior.
貧困対策用の予算は前年に比べ8%増加しました。
6. El
lanzamiento del
cohete fue
postergado varias
veces debido al mal
clima.
悪天候でロケットの打ち上げが何度か延期されました。
7. Tenía
pensado preparar la
cama antes de que tú
terminaras de
ducharte pero luego
se me olvidó.
君が風呂から上がってくる前にベッドを用意しておこうと思っていたのに忘れちゃった。
8. El pleno
del Congreso ha
aprobado la reforma
de la Ley Agraria.
農業法の改正が国会の本会議で可決されました。
9. Esto
puede ser igual que
la resistencia
pasiva de Ghandí en
el sentido de no
dejarse manipular.
操られないという意味で、これはガンジーの無言の抵抗と同類のものかもしれない。
10. Nunca
hubiera imaginado
que fueras así de
romántico.
あなたがそんなにロマンチックだなんて思ったことなかったわ。