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なにかと役に立つお知らせ その2
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本塾の友人で、スペインや中南米世界で活躍中の『滝沢
寿美雄』氏(本誌上では常に彼が主催するイベントのご紹介をしています)が、メキシコ総合情報サイトのカフェ・メヒコに「ヒスパニック・レポート」として書き下ろした「米国のヒスパニック・パワー」が掲載されています。ご興味ある方はぜひお読み下さい、
http://www.cafe-mexico.com/
トップページの中央の下にあるラテンマニアの「エッセイ」のところをクリックしてみて下さい。今回分「ヒスパニックの逆襲」と前回の「米国を揺るがすヒスパニック・パワー」の2回分が掲載されています。
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2004年09月30日更新ページ一覧:
*『今月の短文翻訳』(2004年09月分)
*『短文翻訳集』(2004年08月分)
*『スペインの慣用句』(その13)
*『馬耳東風(第二編)』(その25)
*『お役立ちページ』
* e-Tenの『よくある質問とその答え(FQA)』は常時更新されています
(イー訳しよ〜ネッと)
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Monólogo
de un pasota===Serie
II-29==馬耳東風第二編の二十九
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さて、今回からはまた新しいテーマ(シリーズ)を始めよう。ともあれ、実際のところ、もう少し愉しい、あるいは、気持ちの良いテーマを扱えないものかと、我ながら残念に思っている。いや、それよりも、こうした余り扱いたくないような問題が社会から消え去ってくれることを優先させねばならないと思いつつ、グローバル化された世界が抱える問題の一つにスポットを当ててみよう。キティちゃんの30歳の誕生日が、日本のみならず、スペインや中南米各国でも祝われるというのがグローバル化の一端だと言うのならまだしも(まあ、それも如何か…と思うが)、日本で起こる問題は、スペインでも必ずと言ってよいほど起こる、これが、残念ながら、グローバル化が産みだした結果だ。
少年Aはスペインにもいる? (その1)
日本でも外国人による犯罪が多発しているように、スペインも同様の傾向が見られることについては、以前この同じコーナーで、スペインの犯罪増加関連の記事を書いた折にお話ししたことがあった。今回は、同じように社会問題ではあっても、若干視点を変え、スペインの少年少女の犯罪多発傾向について見てきたいと思う。
これもはたしてバブル崩壊の後遺症なのだろうか?それとも、戦後経済産業という新たな挑戦に特化し、この分野で世界制覇を目指したことに対するしわ寄せなのだろうか?日本では、ここ数年、少年少女の犯罪、それも実に信じがたい残忍な犯罪が多発し、「日本は病んでいるのだ」と思っていたら、これは日本での傾向だけではなく、スペインでもまたこの分野でのグローバル化が見受けられる。
少年少女の取り扱い、つまり、未成年者の犯罪にどう対応すべきかの問題は実に難しく微妙である。ありとあらゆる可能性と細心の注意が払われねばならない。確かにそうだ。この考え方は保護主義といわれ現在世界の主流になっている。この思想は、またしてもこれもか、と言う感はあるが、20世紀の初頭のアメリカから広まった。将来ある少年少女は、しっかりとした考えを持たないまま犯罪行為に手を染めてしまう場合がある。大人とは区別し対処せねばならない。しかし、それ故に犯罪が増える、という事実も否めない。つまり、未成年者ならば刑事処罰は受けなくてもよいことをタテに、十分にこのことを知った上で罪を犯す輩(若者)も出てきているからである。
そうした未成年者の犯罪の中で、日本にはなくスペインにはある事例としてはテロがある。読者もよくご存じのETAの少年部隊がそれだ。ETAは、80年代後半から、こうした未成年者を使ったテロ行為を続けている。つまり、ETAを組織する大人たちは、こうしたストリート・バイオレンスを未成年者たちにやらせているのである。警察をはじめとする「スペイン公安」に対し、少年たちが通り(街)でデモ(騒動)を起こす。それも石やビン(中には火炎瓶もあり、これらがいわゆる彼らの武器)で攻撃を繰り返すという極めて凶暴なデモで、無論、公共施設や商店などの器物や建物の損壊・破壊にまで及ぶわけだが、いくら捕まえても、法的に裁くけずにすぐに釈放されてしまうという、いわゆるイタチゴッコで切りがない。(...続く)(文責:ancla)
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超中編連載旅日記
『スペインよろよろ紀行』
その六 (作:夜のしじみ)
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楽しいスペインのコマーシャル
シャワーを浴びてバスルームから出て行くと、カツオくんがテレビを見ていた。前にも書いたがカツオくんはスペイン語が全く分からない。でも、テレビを見ている彼はとても楽しそう。CNNのお笑い番組でも見ているのかしら?(どんなお笑いなのかしら?)
「おぉーしじみ、風呂入ったかい。あのさ、全然言葉わかんないんだけど、スペインのテレビ見てたらすげー面白かった。今、コマーシャルやってたのね。それがどうも男性用オーデコロンのコマーシャルらしいんだけど。」
「そのオーデコロンをまず、ハゲのおっさんがつけるわけ。それでバーかなんかに行くと脈絡もなく突然、綺麗なネーチャンが二人もうっふーーんて寄って来てんの。そうそう、凄いのそのオネーチャン達ってこんな。(って胸の前で身振り付)脈絡なく出てくるところがいいよなあ。勿論、そのオーデコロンオヤジがホテルに連れて行くわけ。」
「そりゃそうだよ、二人同時。だって西洋人だぜ。俺達アジア人とは馬力が違うんだから。ああ、まあそりゃどうでもいいか。んでもって、そのオヤジが二人のオンナとなにをしてると、心臓かなんかやられて急死しちゃうの。キューッっと。」
「そうそう、腹上死ね。しじみ、おまえ下らない言葉知ってんなあ。いや、まあ、そうだけどね。で、次がお葬式のシーンね。そうそう、これはコマーシャルの話してるんだけどな。あっちは土葬じゃん。棺おけを穴掘って埋めて土かけてチャンチャンと。で、その亡骸を蛆虫が食うわけだ。」
「ゲゲーだろ?そうそう。何考えてるんだろな、スペインのテレビ局ってよ。日本じゃ「ウオシュレット」のCMを最初に流した時、ゴールデンタイムを狙ったら苦情の電話が殺到したんだってよ。「飯食ってんのに便器を映すとは何事だ!」ってさ。それもそれで変だけどなあ。これは「プロジェクトエックス」で見たんだけど。
あ、それでね、その蛆虫がハエになって飛んでると、蛙に食われちゃうの。そしてその蛙が人間につかまって、中華料理になって出てきて又別の男が食べるわけよ。すると突然又何処からともなく二人のイケイケのネーチャンが出てきて。。。
そう、そこで終わるんだけど。面白いだろ?やんねーかな、又。しじみにも見てほしいよな、絶対笑えるって。」
「いやあ、俺?俺はいらないですよそんな。しじみ何言ってんだよ。えっ?ファルマシアで売ってるかって?そんなの知りませんよ私は。大体ファルマシアって何?と、とにかくいりませんって、ぼぼぼ僕は。」(まだ死にたくないですし)
(...continúa)01-06
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スペインの慣用句 == Serie II -26
== 馬耳東風 第二編の二十六
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さて、今回からは新たなキーワードとして『色』を取り上げてみようと思う。とはいっても、決して色っぽいお話ではない。単に『色』を表す単語をキーワードにした慣用句に注目してみようというだけだ。とは言っても、実際のところ余りその数はない。その少ない中で、今回は『白』に焦点をあててみたい。面「白」いかも。
1. 『dar en el blanco (hacer blanco)』
「白の中に与える」とか「白をする・白を作る」と言われてもまったく何のことか分からない。分かるわけがない。これが慣用句というものである。にもかかわらず、スペイン語の初級レベル以上の人なら誰でも知っている単語ばかりであることから、多くの人がこれをそのまま訳してしまうという、落ちなくても良い「落とし穴」に落ちてしまう。もっとも、この慣用句は非常に一般的なので、学習者の中には知っている人は多い。意味は『標的に命中する・言い当てる』であって、つまり、『白』の部分が『的の中心部』なわけだ。したがって、その白の部分に当てることを言う。さて、《hacer
blanco》の方は、意味は同じでも、直訳である「白する」というのは、日本語での「タバコする」っといったところなのだろうか?
例) El equipo femenino de tiro con arco no pudo dar
en el blanco sus flechas.
(女子アーチェリー・チームは矢を的に命中させることができなかった)
2. 『pasar la noche en blanco』
《pasar la noche》ということは「夜を過ごす」訳だが、スペインが白夜の国ならそれなりに意味は通るのだが、残念ながらスペインに白夜はない。夜の過ごし方も様々ある。愉しい一夜なら良いのだが、力尽きるほどの労働の後の夜明けに辺りが白けてくるほどの徹夜は厳しい。こうした状況では目の中が真っ白になることがある。と言うのが起源ではないが、いずれにしても、この慣用句は『一晩徹夜する』ことを言う。実は、中世の騎士が、騎士団に入会をする前、特にその入会を認めてもらうためには様々な条件が与えられたが、その認可結果が出る前夜、これらの騎士は、マントなど白色の装束でその発表を待ったところにこの慣用句の起源があるようだ。
例)Ayer tenía hasta cinco exámenes por lo que tuve
que pasar la noche en blanco.
(昨日は試験が5つもあったんだ。それで、徹夜するしかなかったんだ)
3. 『quedarse (ponerse) en blanco』
慣用句の意味は使用されている単語とは無関係なのが常。そこで、そのギャップを理解していただくためにも、できるだけ、非常に”ダサイ”が、直訳を付けるようにしている。しかし、この慣用句のように、直訳(白の中に残る)からでもだいたい想像がつくものもある。真っ白の中に自分が残っているわけだから、なんだか恥ずかしい。良くあるのではないでしょうか?このような状況。つまり、『何が何だか判らなくなる・頭の中が真っ白になる』になる状態である。
例-1)Me preguntaron en la clase y me quedé en blanco.
(学校で質問されてさー、頭が真っ白になって、答えられなかったよ)
例-2)El día del examen va a llegar pronto y para que
no te quedes en blanco, ¡estudia, hija mía!, pasándote
la noche en blanco.
(試験の日は近いんだよ。何にも答えられないな〜んてことにならないように、娘よ、徹夜でも何でもして勉強しなさい)
最後は少々出血大サービスと言うことで、2と3の慣用句を合わせて例文提示してみた。さて、今回はこの辺で終わりにしよう。ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
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短文翻訳 2004年09月末更新分 (441-450)
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01. *-A) El gran seísmo de Kobe obligó a cambiar la vida
que la gente llevaba.
神戸の大震災は、人々が送っていたその生活を変えさせてしまいました
02. *-B) El gran seísmo de Kobe obligó a cambiar la vida
con la que la gente luchaba.
神戸の大震災は、人々が生きるために戦っていたその生活を変えさせてしまいました
03. Antes la gente llevaba una vida muy simple en la que
no existía ni televisión.
人々は昔、テレビも存在しない実に簡素な生活を送っていた
04. La Policía confiaba haber encontrado una prueba con
la que resolvería el caso.
警察は事件を解決することになるであろう証拠をつかんだと確信していた
05. En realidad, no había ocurrido nada de lo que temía.
実際のところ、心配していたようなことは何も起こっていなかった
06. El reo se suicidó en la cárcel de la que había
intentado huir mil veces.
囚人は、何度も何度も逃げ出そうと試みたその監獄の中で自殺した
07. ¿Vd. sabe cuál es el primer rascacielos japonés del
que se tiró mi tío?
あなたは、私の叔父がそこから飛び降りたという日本一の摩天楼はどれかご存じですかな?
08. *-A) Mi hermano estudió ingeniería industrial al que
quiere seguir su hijo.
私の兄は工学を勉強し、彼の息子はその彼の後を継ぐことを望んでいます
09. *-B) Mi hermano estudió ingeniería industrial la que
quiere seguir su hijo.
私の兄は工学を勉強し、彼の息子は同じ道を歩むことを望んでいます
10. El avance tecnológico en el mundo no parece tener el
límite al que colaboro.
世界の技術進歩はその限界を知らないようで、私はその先端に荷担しています