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4月16日より日比谷シャンテシネ他、全国でロードショー公開されます。
■ 尚、劇場で販売されますパンフレットには、本塾の碇講師が寄稿しておりますので、そちらも合わせてご覧下さい。「ご覧下さいって?立ち読みは出来ないから、買えってこと?」。ええ、まあそう言うことに・・・。でも、決して"cómpratelo"と、命令形では申しておりません・・・。
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∠■< 『月刊・スペイン語あれやこれや』
“Español
Variopinto,
Mensual”
No.01 >:<
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2002年1月(第15号)から前号まで33回にわたり掲載して参りました"Monólogo de
un pasota(馬耳東風)"のシリーズは、執筆者の都合により当分の間お休みさせていただくことになりました。長期にわたりご愛読下さり、執筆者も草葉の陰からさぞ喜んでいることと存じます(いや、執筆者本人ではなく、本日が命日の作者の父君が・・・)。このコーナーには、時折、読者から質問や貴重なご意見を頂きました。本当にありがとうございました。
さて、今号からは、全く視点を変え、また、スペイン語学習により一歩近づくことを目的に、スペイン語を絡めた、愉しくもあり、時には、歯に衣かぶせぬ切り口で、尚かつスペイン語のお勉強にもなるという、全く新しいタイプのエッセイ『月刊・スペイン語あれやこれや』を掲載することになりました。是非、ご愛読下さり、ご意見等お寄せ下さるようお願いいたします。
¡ Feliz Encuentro con Español
!
本の序文を訳した。その序文は「Feliz lectura.」と締めくくられていた。困った。“Buen
viaje.” “Feliz Navidad.” “Feliz cumpleaños.”などの連想から「良い読書を!!!???」とか「読書おめでとう!!!???」なんて訳が思い浮かんでしまったのだ。これでは何のこっちゃである。気持ちはわかるが日本語ではない。せっかく日本語として読みやすい良い訳になったと内心自画自賛していたのに、最後がこれではなんともしまりがない。しかし、私の頭はもう“Feliz
lectura”というスペイン語表現に捕われてしまっている。スペイン語から日本語への翻訳をする時は、スペイン語からはあくまでも自由でいなければ自然な訳はできない。
日本人とスペイン人の一人当たり読書量を比較すると圧倒的な差をもって日本人のほうが多いらしい。その本をよく読む日本人による日本人のための日本語に“Feliz
lectura”に相当する表現がないのは、いかがなものかなどと考えているうちに、頭が日本語モードにもどり「それでは本書をお楽しみください」・「本書をお楽しみいただけると幸いです」・「それでは本書で楽しいひと時をお過ごしください」と言った訳を¡felizmente!に思いついた。では、¡Feliz
encuentro con español! また、来月。(Gatito Umi-chan)
さて、今回からは液体シリーズを試みてみよう。液体と言えば、王者は何といっても『水』だろう。
1. 『ahogarse en un vaso de agua』
親ゆび姫か一寸法師ならそういうこともあるかもしれないが、通常は、「水の入ったコップの中で溺れる」な〜んてことはあり得ない。こういうありもしないことを考えるのは、通常、ファンタジー作家などなのだろうが、彼らはそれを職業としているので、それは大いに考えていただいて結構なのだが、日常生活でこうした起こり得ないようなこと、つまり、自分は水の入ったコップの中で溺れてしまうのではないだろうか?等ということを常に考えていると、馬鹿にされるのが落ちだ。100歩譲って、哀れみを持ってみられることだろう。「あ〜、なんて心配性な人なのだろう?」と、である。
例) Acaba de incorporarse en el
cuerpo así que no tiene experiencia y se ahoga en un
vaso de agua.
(彼は入隊したばかりだからまだ経験不足なのだ。よって、すべてが心配でたまらないのだ)
2. 『de esta agua no beberé』
スペイン語の未来形の訳語というか、未来形自身の使用方法が実に曖昧である。つまり、それだけ難しいと言うことになるのだが。無論、未来に何が起こるかは不明なので、曖昧=不透明なのは当然のことなのかもしれないが、まったく現在形と同じ様な場面で使用したり、またそのような訳を付けたりすることが多々ある。ここに紹介する未来形の文章はその典型的なものの一つである。つまり、未来、あくまでも、先々のことについて話しているので、未来形が使用されているが、その意味、ニュアンスとしては、実に確かな、現在形でさえも出せないほどの強い確実性が表現されているのである。つまり、「未来永劫何があってもこの水は飲まないぞ」といった実に固い意志の表明である。無論、何百年も後に同じ水を飲みたくても、きっと腐っているか、その前に蒸発して同じ水はないだろうから、それほどまでに大げさな意思表示をして頂かなくても良いのだが…。もっとも、この慣用句は、この強い決意を伝えるためではなく、逆の目的を持って使用される方が多いようだ。つまり、例文にあるような戒めの意味を込めて使用される。そのようなわけで、今回はこの例文自体が慣用句としても使用されるのである。
例) No digas de esta agua no
beberé.
(「絶対」とは言うな)
(←「安易に〜をするな。同じ破目に陥るぞ」の戒めを込めて発せられる)
3. 『estar (nadar) entre dos aguas』
通常は《agua》は数えないので、《dos aguas》とか《tres
aguas》はあり得ない。また「水」は数えられるものではない。それはスペイン語のみならず日本語でも同じである。にもかかわらず、この「水」に数字がついているというのは実に面白い。スペイン語は、通常あり得ないものでも、文法的には問題ないので、このように簡単に数を付けられてしまう。数えられないものに数をつけると、日本語では数えるものによって表現が変わるので、この場合だと「二つの水の間」というふうに「つ」くらいでしか表現しようがない。もっとも、この慣用句で使用されている《agua》は、いわゆる「水」ではなく、「流れ」・「流派」・「筋」等々を表している。ものが「水」だけに少々つかみ所がないので、例文を二種類にしてみた。
例-1) A ver si tomas una
decisión y dejas de nadar entre dos aguas.
(さて、ぼちぼち決心してその中途半端な状況から抜け出したらどうだ)
例-2) Estaré entre dos aguas ya
que él me da trabajo y ella me da de comer.
(彼は仕事をくれるし、彼女は食わせてくれるので、僕は両方の味方でいるよ)
さて、今回はこの辺で終わりにしよう。ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
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短文翻訳 2005年03月末更新分
(501-510)
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01. ¿Te has
fijado en la falda que llevaba aquella chica?
あの女の子がはいっていたスカート、見た?
02. "Ser
cotilla" hace referencia a la gente que le gusta saber
los asuntos de otra persona.
「うわさ好きである」とは他人のことを知るのが好きな人たちのことを言います。
03. A esta
actriz le gusta hacer este tipo de gestos.
この女優はこの手のパフォーマンスをやるのが好きなんだよ。
04. El
coche, al que tanto cariño tenía, se me paraba muy a
menudo y al final tuve que comprarme otro nuevo.
あんなに愛着のあった車だけど、しょっちゅう止まるようになって、結局、新しいのを買うはめになっちゃった。
05. En
aquel entonces una oleada de secuestros asolaba el Japón
sin que nadie, ni las autoridades, se diera cuenta.
当局はおろか、誰一人として全く気づかぬまま、当時日本では一連の誘拐事件が起こっていた。
06. Es muy
raro que un padre se alegre de que se vaya al frente su
hijo.
息子が戦場に出て行くことを喜ぶ親は非常にまれだ。
07. La
falta de armonía entre el espíritu y el cuerpo origina
una reducción de la capacidad energética en las personas
permitiendo así la aparición de enfermedades.
精神と肉体とのバランスがとれなくなると、気力が減退し人は病気になりやすくなる。
08. La
lavanda desprende una suave y dulce fragancia que sirve
para equilibrar las emociones.
ラベンダーは感情面のバランスをとるやさしく甘い芳香を放つ。
09. Me
acuerdo bien de la niña tan bonita que vivía en la casa.
その家に住んでいたとても可愛らしい女の子のことはよく覚えています。
10. No
olvides de fijarte que esté apagado el acondicionador de
aire de tu cuarto cuando salgas.
出かけるとき部屋のエアコンが消えているかみるのを忘れるんじゃないよ。