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Instituto de Traducciones de Tokio

 


 

 
ここは日西翻訳研究塾ホームページ「月刊メルマガ」のNo.55です
 

 

     

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☆                       e-yakuニュース Año VI No. 55 (05月号) 2005/05/31                     
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今号の目次
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現代スペインの歴史      ¡¡遂に出版!! されました
 講演会                                   京都セルバンテス懇話会第8回大会(大分)
◇ デュオ・アストル              スパニッシュ・ギターの公演
◆ 夏目 漱石                       「草枕」スペイン語版出版

◇ 好評連載読物                 読んで楽しい『スペインよろよろ紀行』(その第14回) 作:夜のしじみ

◆ 読み物登場!!             「月刊・スペイン語あれやこれや」“Español variopinto mensual” (No.03)

スペインの慣用句          
(Serie III-31)
◆ 短文翻訳                        (2005年05月末更新分)(No.521-530)

■∞∞∞∞∞∞∞∞∞ホーム・ページ 更新情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞■
   2005年05月末更新分は以下の通りです
   *『表紙ページ』
   *『今月の短文翻訳』(2005年05月分)
   *『短文翻訳集』(2005年04月分)
   *『スペインの慣用句』(その21)
   *『馬耳東風(第二編)』(その33)
   *『短文翻訳入口ページ』
   *『講師紹介ページ』
   *『お役立ちページ入口ページ』
   *『個人情報の取り扱いについてのページ』を新設しましたhttps://www.e-yakushiyo.jp/Detalle_datos.htm
   *『通塾申し込みページ』
   *『e-Ten無料レベルチェックページ』
   * e-Tenの『よくある質問とその答え(FQA)』は常時更新されています
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本塾 碇講師の
╋○┓                 『現代スペインの歴史
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遂に完成!!
╋◇╋◇
    本塾の講師である、碇 順治の『現代スペインの歴史』(激動の世紀から飛躍の世紀へ 「Historia de España contemporánea (De los siglos de la convulsión al de la evolución」)が先の5月25日に彩流社より出版されました。
    同種の前作「スペイン 静かなる革命 (フランコから民主へ−−)」から15年の歳月が流れ、また、今年2005年はフランコ没30年の節目の年です。この機会にあらためてスペインの現代史を見直し(読み直し)してみて下さい。
    詳細はこちらhttp://www.sairyuusha.co.jp/でご覧下さい。
    あるいは、こちらhttps://www.e-yakushiyo.jp/Libro_Historia.htmでもご覧になれます。
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     ◆ ◆ ◆ 
『Duo Astor』 ◆ ◆ ◆
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♪♪スペインの愛と情熱が奏でるクラシック・ギターの調べ♪♪
マルセーユ生まれの女性とセビリア生まれの男性による世界的なスパニッシュギターデュオの演奏会に行こう!!
1994年を皮切りにほぼ毎年、様々なコンクールで賞を取り続けているデュオです
6月23日(木)19:00〜
カメリアホール (JR総武線「亀戸」駅北口徒歩2分)
江東区亀戸2-19-1 カメリアプラザ内
全席指定:\3,500(税込)
後援:スペイン大使館
     ∞∞∞∞ 京都セルバンテス懇話会第8回大会(大分) ∞∞∞∞
    来る6月18日(土)午後1時より、京都セルバンテス懇話会等が主催する講演会が、『スペインの風in大分』と題して、大分県立芸術文化短期大学にて開催されます(無料)。研究発表や文化講演など多彩で盛りだくさんな内容で、その後、場所を変えての親睦・交流会(5000円)も開かれます。どなたでも参加できますので、お近くの方はこぞってご参加下さい。
    お問合せ:BUNGO-大分日本エスパニヤ協会事務局 097-545-4429
            京都外国語大学坂東省次研究室
                       〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6    fax.075-322-6246
                  京都セルバンテス懇話会事務局
                       (ph.077-529-0149 fax.077-529-2885  cervantes.k@anet.ne.jp
 
★━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・ ・
                   スペイン語版「草枕」出版
     ・ ・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━★
漱石のこの著書の翻訳に最初に取り組んだのはモンセ・ワトキンスという在日スペイン人女性でした。彼女は、宮沢賢治や島崎藤村など14冊の日本文学をスペイン語に訳し出版しましたが、2000年11月に早世してしまいました。しかし、その後、彼女の友人たちが遺志を継ぎ、この度完成させました。
Almohada de Hierba
翻訳:Montse Wakins, 鈴木重子 スペイン語校閲:Sandra Morales Munoz, Miguel Requena Marco
定価:3000円+税    発売元:現代企画室 (tel. 03-3293-9539) ISBN4-7738-0413-0  C0087
 
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超中編連載旅日記
                        『スペインよろよろ紀行』
                                       その十四 (作:夜のしじみ)
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「うんぽきーとオンナ」とカラのボトル ==その1==
 
 わたし達はNHホテル・グループの一つに泊まっている。このホテルはスペイン国内にその支店を多く持ち、海外にも幾つか拠点を有している。世界規模の巨大ホテルチェーン、とは言わないが、国内ではかなりの大手ホテルなのだろうと思う。此処のホテルのテレビチャンネルの一つはホテルの専用チャンネルである。一日中NHホテル関連の番組を流しているのだ。繰り返し同じ番組を流している時間もあった。全世界のNHホテルで働いているシェフやパティシエを紹介した番組も多かった。
 
 「パラパラパラパラパラパラ・パラパラパラパラ・パ・パ・パ」番組の始めと終わりには必ず流れるこのテーマ曲もすっかりわたし達に覚えられてしまった。(そのくらい私達がこのチャンネルにくぎ付けになっていた事が読者諸氏には推察されるでしょう)
 
 「それでは今回は、NHホテルマドリッドで働いている、女性シェフをご紹介しましょう。」
 
アナウンスが流れ、ショートヘアの女性シェフが画面でにっこり笑う。シガニー=ウイーパーにちょっと似た感じの、ワイルドで体格のよい女性である。
 
 「みなさん、こんにちは。私はアナです。今日は、タラのナントカ風グリルを御紹介します。」(細かい記憶が曖昧ですみません)何にでも興味津々のカツオくんが私に同時通訳を要求する。「エッ、今度はナニナニ?料理番組か。何ていってるのこのヒト?」
 
 というわけで私は忙しい。
 
 「これからタラのナントカ風グリルを作るって言ってるよー。ええと、まず材料はタラ、塩、油に野菜があれとこれと〜」ん?アレはタラ?マグロのような大きな魚が輪切りの断面をこちらに向けている。そういえばトレドで食べたタラのグリルも輪切りだった。女性シェフが話している。
 
 「ええと、まず魚をおろすのですが(スペイン語では「切る」と言っていましたが)」と背後にあるマグロのような魚に目をやり、続ける。「魚のおろし方(切り方)にも、色々あります。たとえば日本料理風には、こう縦に、三枚におろす(切る)方法があります。しかし、今日の私の料理ではこのように輪切りに(ドスンドスン)と切り落とします。そして此処で『ちょっと』塩を、そう、『このようにちょっと』振ります。(ばさばさと塩がかけられている)それでは、野菜も、そう付け合せに『ちょっと』用意しますね。(大きな野菜がごろごろ出てくる)まず、ピーマンを『ちょっと』そう、『このようにちょっと』切りまして。(どすんどすん)で、タラですね。『このようにちょっと』塩を振ってあるタラを『ちょっと』グリルします。そう、『このようにちょっと』ね。」(…/ continua)01-14
 
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 ∠< 『月刊・スペイン語あれやこれや』 “Español Variopinto, Mensual” No.03   
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年越しぶどうと五月晴れ
    Oye, ya márchate.
    Si no, te vas comiendo más uvas.
    Es que el trabajo nos viene pisando los talones.
    Estoy hasta las narices.
    Son los peores momentos de mi vida.
夜9時ごろだった。上司が文書作成をしている手をとめて私にこう言った。私はお言葉に甘えて帰らせてもらうことにした。実際、ここで逃げておかないと仕事はいくらでもやってくる。
冒頭の表現の「uva」は年末の除夜の鐘の音に合わせ、来る年の幸せを祈って食べる12粒のぶどう(Uvas de la suerte, Uvas de la Noche Vieja)のことを指している。私達の年越しそばのようなもので、スペインではこのとき大人も子供もいっせいにブドウを食べる。皮あり、種ありのブドウを、12回の鐘の音においてゆかれないように食べるのはなかなか忙しい。各自がブドウに無心に取り組んでいる様を想像すると実にほほえましいが、最近は、皮をむいて種をとりだしシロップ漬けにした12粒のブドウを缶詰にしたものが売られているという。これでは御利益が半分になっても文句は言えない。
お分かりのように、冒頭の上司の発言は「もう、帰りなさい。そうしないといくらでも仕事をさせられてしまうよ。仕事が僕らを追いかけてくるんだ。最悪だよ。いい加減にうんざりだ。」といった意味だ。
彼のこの発言に私はふと思い出したことがある。4-5歳のころ、綺麗な若草色をした大きな球状の謎の存在に追いかけられる夢をみて泣きながら目を覚ましたことだ。あのマスカット様のお化けの姿は何十年もたった今でもはっきりと記憶している。もしかするとあの夢は今の私の状況を暗示するものだったのかもしれない。
5時のチャイムがなる瞬間には門を出つつあるという「超5時ピタ・アフターファイブ人間」である私が夜の8時-9時まで連日働いている。ここのところ雨が多いのも仕方がないことかもしれない。しかし、今のところ、ひょうもあられも降った様子はないので、その「アフターファイブ度」はそれほどパワフルではなかったということか。ともあれ、五月晴れを人々から奪っているのではないかと残業をしながら罪悪感を覚えている毎日である。(Gatito Umi-chan)

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 スペインの慣用句 == Serie II -31 == 馬耳東風 第二編の三十一
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    さて、今回も飲み物ではないにしても、水には違いない液体や液体に関連した語をキーワードにした慣用句をみてみることにしよう。
1. 『como llovido del cielo』
    「空から降ってきたように」が直訳だが、これだけではやはり慣用句なのでその意味は伝わってこない。そこで、少しこの直訳を変えてみると、「空から降ってきたかの如く」となると意味が通じるというものだ。こうしてみると、訳というものが、如何にその訳語文の言語に左右されるのかが明確に分かる。つまり、問題は訳語言語が持つ意味の範囲を如何に定めるか、より多くの広範にわたる同義語を操れるかによることが分かる。つまり、「降ってわいたように→不意に、突然」といったように広がっていくわけだ。こうなるともうしめたもので、自在にその意味を持つスペイン語も使用可能になると言うわけだ。なお全くの同義で、『como caído del cielo』も使用されるので併せて覚えてしまえば、それだけ幅広い語彙力がつく。
 
    例) Aquel dinero me vino como llovido del cielo.
           (あの金はまったくもう神のお恵みとしか言いようがない金だった)
 
2. 『ser (algo) la gota que colma el vaso』
    《colmar》は〜を一杯にするなので、この場合はコップを一杯にするとなり、「コップを一杯にする水滴です・である」が直訳になる。さてこのこの動詞《colmar》だが、名詞に《colmo》があり、口語体でよく使用される《Esto ya es el colmo.》、つまり『これはもう限界だ・もう我慢ならない』等の場面で使用される。つまり、「もう水滴でコップは一杯になったのでこれ以上はもう何も入らない」状態なわけで、それ以上入れると当然のことながら液体はコップから溢れてしまう。「ギリギリの限界」状態をを指していて、決して「溢れだした」状態を示してはいないので、ご注意を。つまり、『堪忍袋の緒を切らせる寸前の状態・その一歩手前の状態』を指している。「堪忍袋の緒を切らせた」後の状態を示すには、《ser (algo) la gota que rebasa (hacer rebasar) el vaso》がある。つまり、液体がコップから溢れてしまった後の状況だ。
 
    例-1) Que encima no me hable es la gota que colma el vaso.
           (あげくは口も聞いてくれないなんて、もう我慢ならないよ)
    例-2) Aquel comportamiento suyo fue la gota que me hizo rebasar el vaso.
           (彼のあの態度は私の堪忍袋の緒を切った)
 
3. 『sudar la gota gorda』
    直訳をまずしてから説明に入るという実に短絡的な手法でまことに恐縮だが、これが最も論理的な展開をさせやすい方法であって、結果的には理解されやすい方法であると思う。とはいえ、「太った水滴をかく」は変だし、元来、《sudar》は「汗をかく」のであって汗でなくてはならない。よって、せめて「太った水滴の汗をかく」にしてほしい。もっとも、これでも変な日本語だ。したがって、やはり、最低限、いくら直訳だとは言え、「大きな汗をかく」、あるいは、「汗を一杯かく」程度の日本語までを直訳と呼びたいものである。そうでなければ、《hace rebasar el vaso》っと言うことになる。つまり、これが直訳であって、慣用句の意味はもっと奥の深いところに潜んでいる。したがって「血のにじむような努力をする」という慣用句の意味に到達するには、もう一歩も二歩も踏み込んでみなければいけないことになる。
 
    例-1) Tuve que sudar la gota gorda para aprobar aquel examen.
           (あの試験に合格するには全身全霊を打ち込まねばなりませんでした)
    例-2) Lo conseguí, pero me hicieron sudar la gota gorda.
           (やりましたよ。もっとも、血のにじむような努力を強いられましたがね)
 
    さて、液体シリーズもこの辺で終わりにしようか。来週からはまた別のものをキーワードに、引き続き慣用句をご紹介することにしよう。ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)

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    短文翻訳 2005年05月末更新分 (521-530)
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01. Mi padre es partidista siempre defiende a los republicanos.
  父は党派に凝り固まった人で、常に共和派を支持している

02. No quiero eternizar este trabajo.
  早いとここの仕事を終わらせてしまいたいよ

03. Perdona que haya tardado en acabar el trabajo. Es que no me funcionaba bien el ordenador que acababa de comprarme.
  仕事を終えるのが遅れて悪かったなぁ。新しく買ったばかりのコンピュータの調子が悪くってねぇ

04. Se pusieron de acuerdo en postergar la fecha del banquete.
  宴会の日取りを延期することで意見の一致をみた

05. Si viajas a esos países donde el regateo forma parte de la cultura, no te dejes engañar.
  値切ることが文化の一部になっているような国に旅行する時には、騙されないように

06. No compres nada sin regatear porque siempre tienen trucos.
  値切らずに何も買ってはダメだよ。必ず誤魔化しているんだから

07. Un cotilla es alguien que se interesa mucho por los asuntos personales de las demás.
  噂好きの人というのは、他人の個人的な問題に非常に興味を持つ人のことをいう

08. Aquel día mi marido, al regresar del trabajo, se desplomó en el sofá del salón sin que charláramos un ratito como solíamos hacer.
  いつもなら少しのあいだ仕事から帰ったらおしゃべりをするのに、あの日、夫はソファーに倒れこんだ

09. Cuando tratas con cariño a los animales, frecuentemente utilizas diminutivos, como por ejemplo, en lugar de "duermo con un gato"; "duermo con un gatito".
  愛着をもって何かを語るとき、縮小辞がよく使われます。例えば、「私は猫と寝ます」と言うところを「私は猫ちゃんと寝ます」と言うように

10. El incendio de Huelva arrasó por completo más de 4.000 hectáreas y varios pueblos fueron obligados al desalojo.
  ウエルバの火事は4,000ヘクタール以上を焼き尽くし、いくつかの村が退去せざるを得なかった
 
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(イー訳しよ〜ネッと)
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