本格的に、そして、本腰を入れ、じっくりとスペイン語を学び、実践的なスペイン語力をつけたい、伸ばしたい人のためのスペイン語塾
 

Fundado en 1995

Instituto de Traducciones de Tokio

 


 

 
ここは日西翻訳研究塾ホームページ「月刊メルマガ」のNo.72です
 

 

     

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(^. ^)Un, una, uno... 2006

Fundado en 1995
日 西 翻 訳 研 究 塾
Instituto de Traducciones de Tokio

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☆                   e-yakuニュース Año VII No. 72  (10月末号) 2006/10/31                   ☆
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この塾magaは、日西翻訳研究塾が毎月末に、スペイン語学習者のためのお役立ち情報と共に、本塾のお知らせをするための定期的な『無料メール・マガジン』です。尚、現在はバックナンバーの送信サービスはいたしておりませんが、主要人気記事はHP上で公開しておりますのでそちらをご覧下さい
メールのアドレスを変更された場合は『必ず』、『忘れずに』また、受信を中止されたい場合等々、その他、ご意見ご希望等も、e-yaku@gol.comまでご一報下さい

=== お知らせ ===
目次右の「↓すぐ読む↓」をクリックすると各項目に瞬間移動します。戻るには各項目の「↑目次に戻る↑」ボタンをクリックして下さい
なお、夏期のみ7・8月号の配信をまとめて8月末に行い、7月末の配信はありません

≒≒≒ 2007年 実践通訳ガイドコース開講 ≒≒≒

先日の号外でもお知らせ致しましたように、来る2007年01月15日より『実践通訳ガイドコース』が開講するすることになりました
先に誕生した安倍新内閣では、遂に、「観光立国担当大臣(国土交通大臣が兼任)」も設置されるに至り、我が国政府も観光に本腰を入れる姿勢を鮮明にさせました
これは、外国語を学ぶ私共にとって画期的な出来事です
特に、スペイン語を生かせる職業としては、これまでは翻訳家・通訳家・大使館勤務・教師等々に限定されていましたが、今後は、元気でさえあれば何歳まででも働ける可能性をもつこの「観光通訳ガイド」が花形職業になっていくことになるでしょう
先の平成18年『通訳ガイド試験のスペイン語問題とその解答例』も好評掲載中です
Guia_2007

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            今号の目次
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01

海外レポート

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海外にお住まいの方々からのお便り その1)Guatemala編

02

Festivalラティノ

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フェスティバル・ラティノアメリカーナ2006+チャリティバザー

03

Carmen's shoes

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「カルメンに捧げる靴展」

04

癒しのペルー

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塾生が立ち上げたHPご紹介

05

新刊案内

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「スペイン語作文の方法」(表現編)

06

  -01

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「迷宮礼讃―没後20周年記念 アルゼンチン文化の夕べ」等

07

  ル-02

↓すぐ読む↓   

《シンポジウム》「迷宮礼讃―ボルヘスの可能性」

08

私ダリ?

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ダリ回顧展(生誕100年記念)

09

皆勤など

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パーティの事後報告

10

夜のしじみの世界

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帰ってきたよろよろ紀行(その6)

11

海ちゃん

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大人気ちゃん“Español Variopinto Mensual” (No.18)

12

スペインの慣用句

↓すぐ読む↓   

Serie III-44

13

短文翻訳

↓すぐ読む↓   

(2006年10月末更新分)(No.691-700)

 
■∞ ∞ ∞ ホーム・ページ 更新情報 ∞ ∞ ∞■
   2006年10月末の主な更新分は以下の各ページです。ご確認下さい
        *『今月の短文翻訳』(2006年10月分)
        *『短文翻訳集』(2006年09月分)
        *『スペインの慣用句』(その36)
        *『海ちゃんシリーズ』(その4)
        *『実践通訳ガイドコース

        これら以外にも様々なページでマイナーチェンジがなされていますのでご注意下さい
 

reportajedesdeextranjero 海外レポート ( I ) orejnartxeedsedemrofni
「GUATEMALA編」=01=
前号で、海外在住の塾maga読者からお便り下さいとお願い致しましたところ、早速、グァテマラからレポートが届きました。したがいまして、記念すべきこの第1回目は、『Guatemala編』をご紹介いたします

レポーターは、国際協力機構の青年海外協力隊のシニア隊員として現地でご活躍中で、e-Tenの熱心な受講生でもあります、河内 毅さんです

グァテマラ:
皆さん、この国をご存知でしょうか?このメールを読んでいる方はスペイン語を勉強している方ばかりかと思いますので、ひょっとしたら多くの方がご存知かもしれませんが、一般的に日本では非常に知名度が低く、グァテマラに行くなどと言っても、「えっ、グァテマラ?それどこの国、アフリカ?」なんて答が返ってくるのが常です。もっとも、かく言う私も5〜6年前まではこの国の名前すら知らなかったのですが…

それにしても、ここ中米では我がグァテマラよりもマイナーなはずの隣国エルサルバドルやニカラグアと比べ、グァテマラが日本にとって認知度が低いというのは本当に不思議な限りです。治安がちょっと悪いのが玉に瑕ですが、「グァテマラ・レインボー」と世界に名高い先住民の織る織物や、ティカル遺跡をはじめとするマヤ遺跡など、見所という点では中米5カ国随一だと思います。スペイン語の勉強がてら皆さんも是非一度遊びにいらして下さい

ところで、ここグァテマラ、北緯15度付近と日本に比べるとかなり南に位置しているので、さぞかし常夏の国を想像されるのではないでしょうか。しかし実際には、下は標高0mから上は3000m位の土地にまで人が住んでいるため、場所によって気候が大変異なります。標高が低い所はご想像通りの常夏なのですが、1500m付近では常春、2000m以上だと常秋といった感じになり、1・2月にはうっすらと霜さえ降りることもしばしばです。また、特に標高の高いところでは、太陽の有無によって気温が大きく異なり、太陽が出ていないとかなり肌寒くなってジャンパー(Chumpa)が欠かせないのですが、太陽が出ると日差しが刺すように強く、半袖でも十分過ごすことが出来ます。もっとも、標高が高い分日焼けには十分注意が必要です

また、面積は日本の3分の1程度しかないので、ちょっと移動するだけでも気候の変化が感じられ非常に面白い体験も出来ます。例えば、グァテマラ第二の都市ケツァールテナンゴ(Quetzaltenango:標高約2300m)から車で1〜2時間も走れば海岸線で、海に近づくにしたがって空の色や緑の色が日本の夏のように鮮やかになり、それに伴って人々の服装や家の作りも変わっていくのを見ることが出来ます。言い換えれば、春(秋)から夏への変化を数時間のうちに味わうことができるようなものです

このようにグァテマラでは、気候は場所によって非常に異なりはしますが、1年を通しての季節変化は、日本のような四季はなく、雨期と乾期があるのみです。5月〜10月までが雨期で、11月〜4月までが乾期です。果たして他の国ではどうなのかわからないのですが、少なくともここグァテマラでは、面白いことに、雨期がInviernoで、乾期はVeranoと呼ばれていて、なんとも不思議な感じがします。12月〜2月にかけてはグァテマラでも一年で一番寒い季節なのですが、時に「Hace mucho frío en verano.」などと、ちょっと不可思議な発言も出てきたりします。したがって、グァテマラ人に日本の気候を説明する時なども、気を付けないと話がかみ合わなくなってしまうので十分注意が必要です

今回はグァテマラの気候を中心に書いて頂きましたが、今後は、観光名所、方言、交通事情等々について書いて頂けるようお願い致しました。では、次回をお楽しみに


引き続き他国からのレポートを募集します。こぞってお寄せ下さい:
この新シリーズは毎号の連載とは限りません。投稿があった場合のみ掲載させていただきます
    * 内容は自由ですが、可能な限り現地の様子が分かるような、あくまでも『海外からのお便り』的な内容でお願いいたします
    * 政治的内容・研究論文などメッセージ性のあるものはお控え下さい
    * 編集部には本名・住所・職業など正規の情報をお知らせ頂きますが、投稿者の氏名等は架空でもOKですが、在住国等は記載致します
    * 分量は、Word-A4の通常設定で1ページ程度の短いもので、原稿料等はご用意いたしておりませんのでご了承下さい
    * 文章は塾maga編集部が校正する場合もあります

    * 塾magaで掲載させていただいたものはHPにも掲載させていただきます

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△╋△
╋○           今年も もうこんな季節になりました
△╋△   2006年
『ラテンアメリカチャリティーザー』
╋◇╋◇╋┓
◇╋

中南米及びカリブ諸国からは各国特産の珍しい民芸品・コーヒー・ワイン・食料品
日本側からは、衣料品(婦人服・子供服)、クリスマス用品、その他沢山の品々が出展されます
今年も中南米とカリブ諸国の各大使館の方々による各国自慢の手作り料理やお菓子が豊富に用意されております
生のラテン音楽を聴きながらバラエティーに富んだラテンアメリカの味をお楽しみ下さい

日 時    : 11月2日(木) 午前11:30〜午後3:00
(抽選会と音楽は午後1時開始)
場 所    : 東京プリンスホテル 2階 「鳳凰の間」、「マグノリアホール」
入場券   : 2,000円 抽選券付き
主 催    : 社団法人 日本・ラテンアメリカ婦人協会

入場券の半券は午後1時までに抽選箱にお入れ下さい
東京プリンスホテル (港区芝公園3-3-1)
午前10時30分以前のホテルへのご来場はご遠慮願いたく存じます
ホテルへの直接のお問い合わせはご遠慮下さい
その他のお問い合わせ連絡先:事務所03-5802-8622


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        Carmen's Shoes in Tokyo
           
    30人のスペインの靴デザイナー
ビゼーのオペラ「カルメン」にインスパイアされた美しい靴を作りました
スペインのクリエイティビリティが東京のモーダポリティカを舞台に表現した
スペインシューズの情熱、誘惑、自由の世界をご堪能下さい
  10月31日-11月2日 12:00-20:00
  11月3日-11月5日 12:00-21:00 (11/05=10:00-20:00)
Modapolitica
モーダポリティカ
〒107-0062
東京都港区南青山6-6-21
お問合せ:03-5467-7555


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 癒 し の ペ ル ー 

本塾の生徒さん(椎名さん)が、PCには強くないと言いつつ、なんと、ペルーをテーマに癒しのホームページを立ち上げられましたのでご紹介しましょう
ペルーで撮りに撮った10年間の写真(これがなかなか綺麗です)集や、あの
マチュピチュへの旅を始め、とにかく、美しい写真が満載のHPです
もしこれらの写真を見て、行ってみたいと思わない人がいるとしたら、ちょっと生活を見直した方がいいかも知れませんゾ〜

とにかく、このバナーをクリックして見て下さい

そして、そして、そして、何と言っても見逃せないのが、現地ペルーの合気道家との練習風景などの写真もそうですが、彼女自身の旅行スケジュール表。将来彼の地を訪れたいと思っている方々にとってはとっても役に立つのです

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 新刊書籍のご案内 ◆

本塾でもお馴染み(そう、以前、「文法専科」の講師のお一人でした)の、拓殖大学の小池和良教授が新しく著されました
『スペイン語作文の方法』(表現編)(CD付)
第三書房 本体価格2600円(税別)

これは、以前に発表された『スペイン語作文の方法』(構文編)を一歩進める待望の続編です

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ArgentinanitnegrA ボルヘス会のご案内 その1 ArgentinanitnegrA

ボルヘス会ではボルヘス没後20周年を記念し、アルゼンチン大使館の後援で、「迷宮礼讃 ――ボルヘス没後20周年記念 アルゼンチン文化の夕べ」
と題した特別大会を11月16日木曜日に開催いたします。小沼純一氏をお招きし、高橋睦郎会員、室井光弘会員、星野美智子会員を交えたシンポジウム、女優長浜奈津子氏とバンドネオン奏者田邊義博氏によるボルヘスの詩の朗読、タンゴ歌手の山崎美枝子氏、オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダのコンサート、フォルクローレギタリスト、アリエル・アッセルボーン氏の弾き語り、星野美智子氏によるボルヘスをモチーフとしたリトグラフ展、曽田啓之氏のブエノスアイレス写真展など幅のあるプログラムを企画しました

迷宮礼讃 ― ボルヘス没後20周年記念 アルゼンチン文化の夕べ
期日: 2006年11月16日(木)
会場: 早稲田大学西早稲田キャンパス27号館小野梓記念館
   (小野記念講堂およびワセダギャラリー)
予約不要・入場無料

主催: ボルヘス会
後援: アルゼンチン大使館
企画: ボルヘス会会長 野谷文昭
時間: 16:00〜20:00
お問合せ: jimukyoku@borges.jp
  03-5286-1535 (早稲田大学教育学部 野谷研究室)

周辺地図
http://www.waseda.jp/jp/campus/index.html
http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html
a.. JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅より
  都営バス「学02」系統「早大正門」下車 徒歩3分
b.. 東京メトロ東西線「早稲田」駅3b出口下車 徒歩5分
c.. 都電荒川線「早稲田」駅下車 徒歩10分

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ArgentinanitnegrA ボルヘス会のご案内 その2 ArgentinanitnegrA
プログラム (会場: 小野記念講堂 16:00〜20:00)
コンサート
 フォルクローレ
  歌・演奏: アリエル・アッセルボーン
 タンゴ
  歌: 山崎美枝子 マキシモ・ファイナ / 踊り: ホセ&ラウラ (ルナ・デ・タンゴ)
  演奏: オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ (学生団体)

ボルヘス詩の朗読
朗読: 長浜奈津子 (女優) 
バンドネオン: 田辺義博

シンポジウム 「迷宮礼讃―ボルヘスの可能性」
高橋睦郎(詩人)、室井光広(作家)、小沼純一(音楽評論家)
星野美智子(版画家)、野谷文昭(司会・ラテンアメリカ文学者)

同時企画
星野美智子リトグラフ展

「ボルへス頌」
会期: 11月16日(木)〜22日(水)
会場: ワセダギャラリー (10:00-18:00)
会期中無休・入場無料
これまでのボルヘス・シリーズを総合展示するものです

曽田啓之写真展
「ボルヘスの街 ブエノスアイレス -BsAs La ciudad de Borges-」

会期・会場:
1) 11月16日(木) 小野梓記念講堂地下2階ホール (15:00-20:00)
2) 11月24日(金)〜12月7日(木) ワセダギャラリー(10:00-18:00)
      1) 、2) ともに会期中無休・入場無料
なお、1) と2) の展示内容は異なります
ワセダギャラリーでの展示は未発表の作品が中心となります

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 ダリ回顧展(生誕100年記念) 
場    所:東京・上野の森美術館
開催期間:9月23日(土)-2007年1月4日(木)(無休)
開館時間:10:00〜18:00(入場=17:30まで)
主    催:朝日新聞社,フジテレビジョン/ガラ=サルバドール・ダリ財団/サルバドール・ダリ美術館
お問合せ:ハローダイヤル03-5777-8600(年中無休07:00−23:00)

Dalíの生誕100年を記念して開催される大回顧展
スペインとアメリカの2大
Dalíコレクションから、本邦初公開の作品を含む油彩60点のほか、水彩画や写真も集めた
古典主義的傾向が伺える初期の作品から最晩年のものまでが網羅され、20世紀美術史上最大の奇才といわれる
Dalíの生涯とその思考の一端に触れることができる
Dalí生誕100年は本来2004年だったが、日本では2年遅れでの開催となる    http://www.dali2006.jp

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         2005-06学年度の皆勤賞などについて

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さる9月2日に開催されました「2005-06学年度終業+2006-07学年度始業パーティ」で表彰されました3名の塾生に授与するはずの各々の副賞が、当日に間に合わず、当日は目録だけをお渡しするという事態が発せしておりましたが、その後賞品がやっと到着し、9月末〜10月初旬にかけ、各々の授業の最後に、各受賞者に無事授与させて頂きました。この場をお借りしまして、3名の受賞者にはこの遅延をお詫び申し上げますと共に、以上、ご報告申し上げます

副賞は以下の通りでした:
皆  勤  賞:“Diccionario Panhispánico de Dudas de Real Academia Española
塾頭特別賞:“Diccionario del Estudiante de Real Academia Española
特別功労賞:“Diccionario de Uso del Español Actual CLAVE

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旅日記の続編の旅日記
                                     帰ってきた『よろよろ紀行』2005年夏
                                                                        
その六 (作:夜のしじみ)
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引き続きサンティアゴ・巨大香炉
母は置物とか人形とか飾り物をよくお土産に買う。ときどき「へっ?何でこれを?」というような摩訶不思議なものを買ってきたりもするのだが、まあ基本的には好きにさせておいているのである。そんな母がサンティアゴの屋台の土産物屋でなんだか変わった置物を見ていた。柱の先に変な釜みたいなものがぶらぶら下がっている高さ約10センチくらいの置物である。金属でできている。「お母さん、これ、ナニ?」と尋ねる私に「なんだかわからないけど、ちょっといいなと思って。しじみ、値段聞いてよ。」へいへい、と8ユーロを通訳して母はそのわけのわからない置物を買っていた。カツオ君と姉はそれを見ていなくてまあよかったという思いだった。(また、お母さんヘンナモン買って!と思われてしまうだろう。)

パラドールに泊まっているわれわれである。朝食はバンケット・ルームでtenedor libreである。と、書いていて日本語を忘れてしまった。「カツオ君!tenedor libre って日本語でなんて言ったっけ?」「へ?てれどるびふれってナニ?僕わからないよ。」そうそう、カツオ君はスペイン語を解しないのであった。ああ思い出した、「セルフサービス」です

パンもチーズもサラダ用の野菜もドレッシングもソーセージもハムもそれはそれはふんだんな朝食のサービス。シャンパンまでありましたねえ。(勿論いただきましてよ!)素敵な朝食であった。値段は書かないほうが花、でしょうね

午前中にカテドラルの横の博物館に行きたい、と珍しくカツオ君が意思表示をしている。せっかくのカツオ君のリクエストだから、と4人でぞろぞろ行ってみる。昔の修道院だった様な、記憶があいまいだがそのような建物だったが大して面白いものでもない。しかしカツオ君は熱心に見ている。まるで何かを探しているみたいに。まるでずっと昔に置き忘れていた何かを、いままたこの手に再び取り戻そうとし

「香炉が見たいんだ」と、カツオ君が言う

「コウロ?Coulo? Couro?」と繰り返すわたしに彼は説明する

特別なときだけに隣のカテドラルで使われる巨大な香炉がここにある。使われるのは年に1度かそこらなので普段はこの博物館にしまってあり、観光客も見ることができる。本当はその香炉が実際にカテドラルで使われているところが見たいとずっと思ってきたことを。「だって本当にすごいんだぜ、写真で見たんだけど、祭壇の前をその巨大な香炉が天井から吊り下げられて端から端をぶんぶん揺れて香を撒くんだってさ。」なかなか見つからない香炉探しは、売店でその香炉が写った絵葉書を買い、「これが見たいの」と聞くことによって解決した。図書室の片隅に置いてあった。カツオ君も満足していた。そして、このとき初めて、母が買った謎の怪しい置物がこの香炉のミニチュアだということが判明した。カツオ君が「僕も後で買おうと思っていたんだよ、お母さん!」と喜んでいた。香炉のことなど何も知らず、勿論見たこともないのに優れた土産品を購入した母の審美眼が、おそらくこのとき初めて、家族全員に確かに評価されたサンティアゴ・デ・コンポステラであったそしてわたしは香炉「botafumeiro」という単語を覚えた (その6終わり)

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   // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
<『月刊・スペイン語あれやこれや』“Español Variopinto, MensualNo.18   
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「ないよりまし」
ある時、我が家のお風呂のボイラーが故障した。風呂に給湯するはずの蛇口から出るのは水ばかりでいっこうに湯が出てこない。これではお風呂に入れない。このあたりにある「風呂」らしきものといえば、車で10分ほどのところにある「健康ランド」くらいしか思いあたらない。この「健康ランド」を銭湯と呼ぶにはあまりに余計なアメニティーを備えており、そして、銭湯代りに使うには入湯料が大人1500円ほどもするため高すぎる

風呂の修理を頼んでも、下見にはすぐに来てくれるとしても、その場で直るとも思えない。「あぁ!困った!」と出費の計算をして頭を痛めているところに娘の救いの声。「おかぁさん、水を浴層にためてから追い炊きする方法でならお湯になるよ。中途半端な壊れかたでよかった。」と言う。つまり、使えないのはシャワーだけということのようだ

このときほど、「中途半端」をありがたいと思ったことはない。「ないよりまし」どころか立派に風呂として機能するではないか

安心したところで、業者に連絡。その日のうちに見に来てくれた。しかし、部品の取り寄せやら日程の調整やらで、やはり修理が完了するのは一週間先となった

昨今のワンルームマンションなどについている風呂桶はスペースの都合から、極限までダウンサイジングされている。体の大きな男性などは浴槽にはつかれず、シャワーとしてのみ使用したりするようだ

我が家の風呂も、決して超小型ではないものの、体の大きな娘達には「屈葬風呂」だ。でも、たとえ超屈葬風呂であっても「ないよりまし」なのだ。「ないと困る」のだ

「ないよりまし」と言う表現は、「中途半端でいいかげん」なニュアンスを伴って聞こえるが、この表現が使用されるシチュエーションに具体的に思いを馳せてみるとそんなことはない。この表現を裏がえして、「あるよりまし」「あったら困る」と比較してみると、ずいぶんとこの表現を見直してしまう

「ないよりまし」はスペイン語では、「Algo es algo」「Menos da una piedra」「Menos que nada」という。禁句系では、「Mejor que una mierda en la nevera」なんていうのもある

例えば、仕事があまりにも忙しく、食事も取れずに、頭も体も参ってきた時に、「No se si te gusta. Pero algo es algo.(お気に召していただけるかどうかわからないけどないよりましでしょう?)」とおにぎりなどを差し入れてくれるほどありがたいことはない

「でも、このシチュエーションでは決して、Mejor que una mierda en la nevera.はつかわないでネ」Gatito Umi-chanでした

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         スペインの慣用句 == Serie II -44 == 馬耳東風 第二編の四十四
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    さて、今回は、「C, D y E」の3文字で始まる語をキーワードにした慣用句をみてみることにしよう。とは言っても、各文字1慣用句なのだが・・・
1. 『quedarse corto』
    この手の慣用句は直訳調でその実体に迫ることができるので、外国人には優しい慣用句だ。最も簡単な理解方法は、主語を自分にしてみるることだ。例えば『Me he quedado corto』を直訳すると「私は短く/少なく残った」となるが、これでは意味をなさない。「短く、あるいは、少ない(不足した)状態で私は残った」わけなので、背が伸びないまま大人になってしまったのだろうか?いやそうでもなさそうだ。ではどう理解すればよいのか?背が低いというのは、高いところに手が届かないわけだから、そこに辿り着くまでには何かが不足していると考えればよいのではないか。確かに「何らかの目標まで届かない」、「知識が足りなくて、言いたいことをすべて言えなかった」等ということは良くある。こうした状況をこの慣用句が表現している。何に届かなかったのか?何が不足しているのか?によって当然のことながら訳語は変化するが、その根底にある意味は同じだ

    例) Creí que el trabajo iba a ocupar cuarenta folios, pero me quedé corto.
        (レポートは40枚にはなるだろうと思っていたが、一歩足りなかった)

2. 『dar (algo) por descontado』
    《descontar》を辞書で引くと、大方が「割引する」としか出ていないが、その中には「差し引く」の意味がある。何を言いたいかというと、日本語の「割り引く」には、少な目に見る(評価する)という意味もある。しかし、スペイン語の場合には、『…を当然のこととみなす』や『折り込み済み』の意味がある。つまり、少な目でも大目でもなく、『あることに関し、そのことはそこから差し引く』。つまり、1〜10の中の5だけは抜いて考えるわけである

    例) Doy por descontado que me recogerías en la estación.
        (私はあなたが駅で私を拾ってくれると信じてるわ)

3. 『edad de merecer』
    動詞「merecer」は、何らかの評価(その善し悪しは別)に値すると言うわけだが、ではいったい何が、何についてその評価に値するのかはまではこの表現には含まれていない。しかし、何らかの評価に値する年齢と言えば、通常は、「una edad que merece tener novio/a(=お年頃・結婚適齢期)」を指すのであって、決して、退職や死亡適齢期を意味するわけがない。もっとも、「恋人を持っても宜しいお年頃=価値ある年齢」は年々下がり、近頃では日本でさえもbesoの経験がない中学生は少ないと言われる一方、この「結婚適齢期」が、スペインでは女性は30才、男性は33才が平均結婚年齢になってきているという統計もあり、子供を産む場合も、30代が全体の60%を占め、40才になってから産むという女性も年々増えてきているそうだ

    例) Con veintidós años, ya está en edad de merecer.
        (22才だともう十分適齢期よね)(つまり、結婚の)

さて、今回はこのあたりでおいとますることにする。ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)


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短文翻訳 2006年10月末更新分 (691-700)
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01. El haiku es un poema japonés de tres versos, de cinco, siete y cinco sílabas.
          俳句は五七五の三句からなる日本の詩の一つです

02. Un niño que se llama Juan, que es un niño prodigio, acaba de bajarse del autobús del colegio.
          ホアンという子供は非凡な子供だが、その子がたった今スクールバスから降りました

03. Eso no es posible. No digas tonterías.
          そんなのあり得ない。ばかなこと言わないで

04. Para bien o mal, cada vez es mayor el apoyo al Primer Ministro.
          善くも悪くも、首相に対する支持は高まる一方です

05. Japón estaba delante de una encrucijada.
          日本は岐路に立っていた

06. En este país hay, dispersos o en grandes aglomeraciones, más de 20 mil paraísos de sensualidad llamados hoteles del amor.
          この国には、ラブホテルと呼ばれる2万軒もの官能のパラダイスが、散在あるいは群集している

07. El poder debe ir pasando de un partido a otro para que un mismo partido no ocupe el poder.
            同じ政党がずっと政権に就いていないために、政権は政党から政党へと移る必要があります

08. Con el establecimiento de una nueva constitución cuya idea básica era respetar los derechos fundamentales del hombre, la soberanía se le otorgó al pueblo y el Emperador se convirtió en un símbolo de la voluntad unida del pueblo japonés.
            基本的人権の尊重を理念とする新たな憲法が制定されると、主権は国民に帰し、天皇は日本国民統合の象徴となった

09. "Es que no sé donde están mis gafas."" Las tienes puestas."
            「メガネがどこかにいっちゃったよ」。「かけてるじゃん」

10. El cuadro está colgado en la pared.
           
壁に絵がかかっています


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