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そうなんです。このメルマガではもうすっかりお馴染みになった、毎年恒例の、本塾の塾生であり、尚かつ、スペイン絵画を通したスペインに関する書籍を多数出版されている西川夫妻のコンサートです。
さて、今回も身体の一部をキーワードにした慣用句で攻めてみようか。
1. 『ponérsele en el moño』
《moño》と言うのは「束ね巻きにして後頭部の上の方に置かれる髪」のことで、最近では女性の特許ではなくなっていて、いわゆる「髷(まげ)」なる立派な言葉があるのだが、おそらく、侍や相撲取りの髷とは一線を画す表現が欲しかったのだろう、フランス語の「シニョン」が外来語として使用されるようだ。直訳すると「(誰かの)髷に(何かを)置く」となり、何を言いたいのかが明確に伝わってこないので、例文を見ていただくことにしよう。
例) Se le ha puesto en el moño salir de excursión
aunque haga mal tiempo.
(たとえ天気が悪くなっても遠足に出かけたいらしい)
お分かりになっていただけただろうか?要するに、『誰かさんの頭に何かをしたいという気が無性に起こる』時などに使用されるわけで、これという訳語を付けることはできないが、強いて言えば、日本語の慣用句である『食指が動く』に近いと言えよう。
2. 『cerrar los ojos』
直訳だと「瞳をとじる」となるが、決して歌謡曲の題名ではない。「目を閉じる」であるとか「眠りに落ちる」ではあまりにも当たり前すぎて慣用句扱いにはならないし、前置詞の《a》を伴わせ《cerrar
los ojos a la verdad》でも、単に「目をつぶる・見て見ぬふりをする・真実を見ようとしない」であり、《No
he cerrado los ojos, toda la noche》では「一晩中眠らなかった」なので、若干慣用句的な感じがするが、慣用句としての意味は『死ぬ』である。また、いわゆる「〜に目をふさぐ」。つまり「見て見ぬ振りをする」や「知っているのに黙っている」の意味でも使用される。
例) El día que yo cierre los ojos, ya os apañaréis
como podáis.
(俺が死んだ後は、お前たち、お前たちなりに何とか頑張るんだな)
ちょっと寂しい慣用句になってしまった。
3. 『hacer oreja』
またしても直訳からの導入になってしまうが、「耳をする」・「耳を作る」だと、これまたなにが言いたいのか分からない。無論だからこそ慣用句なのだ。日本語の慣用句も耳をテーマにしたものは多いので、このスペイン語の慣用句を、日本のそれに置き換えれば、『聞き耳を立てる』や『耳を傾ける』となる。これらは違う意味にもとれるが、その実、根底に流れているものは同じだ。つまり、「一所懸命に聞く」ことには違いがないからだ。つまり、前者は悪い意味、後者は良い意味で「一所懸命聞く」わけだ
例) Hablemos fuera, que no se sabe si hay gente
haciendo oreja.
(壁に耳あり障子に目ありだ。外で話そう)
さて、今回はこの辺りで終わることにしよう。ご質問・ご意見をお待ちしている。
(文責:ancla)
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短文翻訳 2005年10月末更新分
(571-580)
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01. Esto cambiará ya que se empieza a crear una mezcla
racial que España había tenido siempre. Entonces
empezará a haber algún que otro problema.
スペインが常に経験してきた民族の融合が始まっている。これは何かを変えるだろう。そうなれば、また別の問題が浮上してくることだろう
02. La terapia con distintos aromas tiene ya miles de
años de historia que se remonta a la misma aparición de
los seres humanos.
様々な芳香を使用する療法は、人類の出現と同じくらい古い何千年もの歴史をもっている
03. No le des más vueltas, ve al grano.
ゴチャゴチャ言ってないで本題に入れよ
04. No te atrevas a hablarme así.
私にそんな口をきかないで
05. Probablemente no me viera.
彼はたぶん私を見なかったのではないだろうか…
06. Si dos hombres se saludan con dos besos suele ser en
contextos concretos. Ya que esto es la forma más
femenina
もし、二人の男が互いにキスで挨拶するなら、そこには特別な理由がある。というのは、この挨拶の仕方は女性的なものだからだ(注:必ず変な理由とは限らないのでご注意を)
07. Siempre está tan fresca que nunca se le cae la cara
de vergüenza por nada.
彼女は常に厚かましい態度で、まったく恥というものを知らないのよね
08. Te aseguro que no me voy a acobardar.
いっておくけど、僕は怖じ気づいたりしないぜ
09. Y ahora le ha dado por coser.
今度は縫い物ばかりやっているよ
10. Como no se lo reprochaste, se lo eché yo en cara en
tu lugar.
君がそれについて何も責めなかったから、僕が代わりに言っておいたよ