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このメールは、日西翻訳研究塾が基本的に毎月末、スペイン語学習者のお役立ち一口メモと共に、塾のお知らせをするための、ネット上のごくごく簡単な定期的かつ一方的なメール(メール・マガジンの小型版)です。もし、受信をご希望でない場合は、このメールの一番下の宛先までその旨をお知らせ下さい。
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お 知 ら せ
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★ 9月からの新学期の新講座および新体制の全容が決定いたしました。
詳しくはホーム・ページをご覧下さい。『表紙』右の『青いリング』をクリックすると、新コースのページにリンクします。リングからリンク〜、な〜んちゃって。
新学期のテーマは『原点に戻る』です。つまり、『翻訳』に、しかも、相当できる人たちを対象にした翻訳塾にするという設立当初の考え方を全面に出した体制づくりを致しました。つまり、通常の語学教室では満足できない方や、レベルが高すぎて受け入れてもらえないような方々の塾を目指して再出発いたします。
翻訳以外のクラスとしては、前号でアナウンスいたしました『ドリーム・チームによる 文法専科』と、人気が高く需要の多い『メキシコのスペイン語会話』の二つです。特に、後者は、今学期は土曜日の午後という実にイヤな時間帯に開講しておりましたが、より多くの希望者に対応するため、月曜日の19時から20時と、時間も30分延長し、装いも新たに開講します。
もう一つ。こだわりの授業が開講します。それは、『経済・時事翻訳クラス』です。これは、翻訳のテーマを、経済と時事問題のみに特化したクラスで、語学には強いけれども、どうも経済や金融などのアップ・トゥ・デイトな話題はどうも分からないと言うような方々を対象にしたクラスです。経済の方は、初歩から学びつつ翻訳する(西和)授業です。これに使用されるテキストは、現在、スペインの高等学校で使用されている経済の教科書です。時事問題では、『日経キー・ワード』を使用し、現代の用語を翻訳していくクラス(和西)です。
尚、経済の特別レクチャーとして、年に2回、神田外語大学
国際コミュニケーション学科の学科長であられ、経済博士でもあられる戸門
一衛 教授をお迎えし、経済を分かりやすく、そして、かみ砕いてお話しして頂くという特別講義の付録付きです。
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アルベルト松本氏のスペイン語の月刊誌『MUSASHI(武蔵)』がネットでゲット!
同氏が主に日本在住のLatinosのために刊行されているスペイン語の月刊誌で、多くの日本人も勉強のために講読している『MUSASHI』が、アルベルト氏の特別のお取りはからいにより、今月号より本塾のホームページで見ることが出きるようになりました。この紙面上をお借りしてアルベルト氏に感謝いたします。
とは申しましても、その全部がネット上で見られるわけではありません。しかし、最もみなさんが興味を持っておられる巻頭ページの特集が見られるようになっただけでなく、徐々にバックナンバーもカバーしていく予定です。乞うご期待。
ホーム・ページ『表紙』左のインデックスの『MUSASHI』から入れます。
★ 『短文翻訳』のバックナンバー・ページも、そして当然、最新の短文も更新済みです。今月の短文は大変興味深いものですゾ〜。
(www.e-yakushiyo.jp) 是非ご覧下さい。
★ お陰様で『e-yakuニュース』の講読者が急激に増加中です。今後も購読者のご期待に添えるようなe-yakuニュースにしていきたく存じます。購読者のご意見、ご要望などどしどしお寄せ下さい。ついでに(?)申し上げますが、ホーム・ページのアクセス数も増加・安定期に入ってきております。これもひとえに皆様方のご支援の賜と、涙、涙で、涙でお風呂が入れるくらいです。水道代のご支援ありがとうございます。『地球に優しい』と『読み手に優しい』を目指す日西翻訳研究塾としてはこの上なき喜びです。
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Monólogo de un pasota
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今回もしつこくまたまた符号や記号(signos)シリーズの続編です。ただ、現在なにやかやと野暮用に追われ少々時間がありません。決して手抜きというわけではないのですが、手短にさせていただきますがあしからず。今回は、クエスチョン・マークとビックリ・マークのお話です。
スペイン語のクエスチョン・マーク=疑問符=『signos
de interrogación』は、その疑問文が始まる前に付けるもの『"¿"(signo
de apertura)』と、終わりに付けるもの『"?"(signo
de cierre)』の2種類があることはよく知られています。
同様に、ビックリ・マーク=感嘆符=『signos
de admiración (=signos de
exclamación)』もまた最初と最後に付けます。これがスペイン語の大きな特徴でもあると同時に、いわゆる『文字化け』の一つです。
上記以外の用法ではさして取り上げて言うほどのことはないのですが、よく見かけるのが、その疑問や感嘆の開始位置の間違いです。前述しましたように、必ず、始まる前にこの符号を振ります。つまり、たとえそれが一つの文章の途中でも同じことです。
例) Simón comenzó a dudar, ¿si
María es de ellos, también?
シモンは、マリーアもまた奴らの仲間なのかと、疑い始めた。
例) Jaime con cara de
sapo exclamó, pero ¡qué
tontería dice este
muchacho!
ハイメはカエルのような顔をして叫んだ。なんだ、この若造なんとバカげたこと
を言ってるんだ、と。
それにしても、お気付きになりましたか。符号が2つずつも付け、いったいどこからどこまでが疑問文か感嘆文かを明確にするスペイン語と、疑問文であろうが感嘆文であろうが、お構いなしに何らの符号も付さない日本語とのこの落差。これが日本語の曖昧さなのでしょうね。
それはさておき、いつものように、よくある間違いを見てみましょう。この疑問符や感嘆符でのよくある間違いは、前述のものもそうですが、マークの後に『"."(punto)』を付けてしまうことです。では、なぜこの『"."(punto)』はいらないのでしょうか?それは、『"?"』と『"!"』の下に付いている『"."(punto)』がその役目も兼ねているからなのです。
但し、これは前回にも少々ふれましたが、『coma","』や『dos
puntos":"』、そして『punto y
coma";"』なら疑問符や感嘆符の後に使用することが可能です。
例) ¿Qué
dices, María? No te oía.
に代えて、
¿Qué dices, María?, no
te oía. のようにです。
さて、最後に、これも恒例になってきましたが、実はこういった恒例を作ったり、パターン化するのは余り好きではないのです。違った形にしたりすると『期待はずれ』とかで後で避難を受けるからです。水戸黄門で『これが目に入らぬか〜〜』というのをなくすと視聴率が減るそうです。スミマセン。余談になってしまいました。時間がないと言っておきながら...。これでは手抜きと思われてしまうでしょうか。
さて本題に戻りましょう。余り知られていない使用方法に、『"(?)"』とか『"(!)"』があります。つまり、疑問符や感嘆符を括弧の中に入れてしまう方法です。何を意味するかというと、実は、2つのsignoを使用するときと同じです。ただ、完全な疑問や感嘆の場合ではなく、ちょっと疑問、ちょっと驚き、の時に使用します。
例)
Creo que ella vendá (?).
彼女は来ますよ。(本当に大丈夫だろうか?という不安が残る)
例) Ella pasó delante
de mí sin saludarme
(!).
彼女僕の前を挨拶もなく通り過ぎていった。
(おいおい、挨拶くらいしてくれたっていいじゃん...)
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