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スペイン語翻訳通訳

Instituto de Traducciones de Tokio

 


 

 
ここは日西翻訳研究塾ホームページ「スペインの慣用句」のNo.67のページです
 

 

 

     

Monólogo de un pasota
第三編 『スペインの慣用句』 (No.67)(慣用句番号:207)

 
今回は『hasta en la sopa』にしてみた
「スープの中にまで」。どこかで聞いたような台詞だ。例の連呼型CMの極めつけである「腸にまで!?」と同じ響きだ。もっとも、あのCMはどうも好きになれない。イントネーションがどうも耳障りだからだ。しかし、CMとしてはある意味でその目的を果たしていると言える。「あのCM嫌いだ」であっても、少なくとも、その商品を見る人聞く人に覚えさせていることになるからだ。無論、買ってもらわなければ意味はないのは間違いなく、商品はどうでも良くても、CMが好きだからと言ってその商品を買い求める人はいたとしても、嫌いなCMの商品を喜んで買う人はいない。よって、商品を売る側としては決して面白くないどころか、大枚を支払ってCMをしている価値はない。しかし、CM制作者側は独りよがりに悦に入っているかも知れない。耳障りであってもその存在をアピールしたという事実は残る
さて、話は変わるが、小生、スープが大好きで、スープと漬け物さえあれば食事ができる人である。スペインでもスープ好きな人は多いようで、
Sopero/aなる言葉が存在する。そう、そのものズバリ、スープ好きの人をこう呼ぶのである
スープ好きの人はスープの中にまで入っていくのか?というとそれは無理であるし、いくら好きでもそこまではしない。スープは飲むものであって、その中に入ったりましてやその中で泳いだりもできない。しかし、
sopero/aなる単語まで存在するほどスープ好きが多いスペインである、「スープの中にまで」現れる人もいるのかも知れない。つまり、「隅の隅にまで・いたる所に」現れる輩が…

   例)
En Londres te encuentras españoles hasta en la sopa.
      (ロンドンではスペイン人はいたる所にいる)

さて、ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
 
以上は、本塾のメールマガジン『塾maga』2009年07&8月号(No.105&106)に掲載されたものです

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