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スペイン語翻訳通訳

Instituto de Traducciones de Tokio

 


 

 
ここは日西翻訳研究塾ホームページ「スペインの慣用句」のNo.68のページです
 

 

 

     

Monólogo de un pasota
第三編 『スペインの慣用句』 (No.68)(慣用句番号:208)

 
今回は『ponerse como una sopa』で、前回同様またしてもスープだが、como muy soperoとしては、本来ならばもっともっとスープ表現がほしいところだ。ともあれ、今回のスープ表現はちょっと違う。これはさほどの説明は必要ないと思われる。動詞を伴わず「hecho como una sopa」と表現される場合もある、あまりにも有名な慣用句だからだ。この超有名慣用句はやはり慣用句集に入れておくべきだと考えたのであえてご紹介しておく
直訳だと「スープのようなものを身につける」。或いは動詞なしの方であれば「スープのようになった」となり、スープを身につけたり、スープのようになる分けもないので、スープの中に入った時のような状態になると考えてみると理解しやすい
つまり、どっぷりとスープに浸かったような、あまり想像したくもない状況を思い起こしてもらうとよいだろう。そうなるとやはり日本語では『びしょぬれになる』が最も適訳と言うことになって、通常は、傘を持っていないときに雨に降られてびっしょりと濡れてしまったときなどに使用されるので、あまり様々な場面で使用できると言ういわゆる便利な慣用句ではないが、傘を持たずに出かけるのが慣習となっているスペインでは、その使用頻度は極めて高いので、是非とも覚えておきたい慣用句である

   例)
Hemos salido sin paraguas y nos hemos puesto como una sopa.
      (私たちは傘を持たずに外出して、びしょぬれになってしまいました)

さて、ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
 

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