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Instituto de Traducciones de Tokio |
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ここは日西翻訳研究塾ホームページ「スペインの慣用句」のNo.63のページです |
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Monólogo de un pasota
第三編 『スペインの慣用句』
(No.63)(慣用句番号:203) |
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今回は『dejar algo mal sabor de boca』という慣用句を見てみたいと思うが、一見するともう分かってしまいそうな慣用句である。つまり、初心者でもある程度の意味が分かってしまい、これを慣用句だと気付かずにいる人が多いのではないだろうか?つまり、通常の表現だと思っておられる人が多いかも知れない。もっとも、直訳すると「何かが口の味を悪く放つ」となり、いかようにも理解できそうな感じだが、勘の良い人で、動詞「dejar」はいかようにも訳せることを知っておられれば、これは当然「口の中に何等かの悪い味が残る」ことなのだろうと理解されるに違いない。とはいうものの、何か変なものを食べてしまったときの表現ではないのだが、そのような場合にもこのフレーズは使える。しかし、その場合には、通常の文字通りの意味で使用するわけだから、例えまったく同じ表現であっても、慣用句扱いにはならず、通常表現でしかない。この辺りが慣用句の面白いところで、慣用句によっては、文字通りの意味では絶対に使用できない、されないものもあれば、この慣用句のように、通常句としても有効なものもある。日本でもまったく同様の表現・意味として、「後味が悪い」や「後口が悪い」がある
因みに、こんな簡単な慣用句を紹介するだけでこの回を終わるのは非常に「後味が悪い」ので、ついでに、『dejar mal sabor de boca a alguien』も紹介しておこう。つまり、自分の口ではなく、他人の口の「後味を悪くする」ので、「誰かの発言や行動が、他の誰かにとって気がかりとして残る」ということになる
最後におまけとして、『dejar algo buen sabor de boca』も紹介しておこう。「後味が良い」と言うわけだが、実際に何か美味しいものを食べた後に言うなら兎も角も、小生にはどうもこの表現はしっくりこない。要は「ハッピー・エンドにことが納まる」分けなのだが…
例-1) La entrevista de esta tarde me dejó mal sabor de boca.
(今日の午後にした面接は何かこう上手くいかなかった気がしてならないんだ…)
例-2) El martes pasado volvió el presidente de los Estados Unidos a su tierra, dejando un mal sabor de boca a las poblaciones europeas.
(米国の大統領は先の火曜日に自国に戻ったが、欧州市民の感情は釈然としない)
さて、ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
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以上は、本塾のメールマガジン『塾maga』2009年02月号(No.100)に掲載されたものです |
これらの読み物は、すべて小塾の関係者が執筆しており、コピーライトは小塾が有しています |
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