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Instituto de Traducciones de Tokio |
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ここは日西翻訳研究塾ホームページ「スペインの慣用句」のNo.64のページです |
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Monólogo de un pasota
第三編 『スペインの慣用句』
(No.64)(慣用句番号:204) |
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今回は『no echar algo en saco roto』
直訳をすると「破れた袋に何かを入れない」となるが、これは当然のことである。そうなるとこの慣用句は、無駄なことはするなという教訓的な慣用句なのだろうか?と考えるのがごく自然である
破れた袋に何を入れようがすぐに入れたものは出てしまう。そのような無駄をする人はおそらくこの世にはいないだろうし、ましてや如才のないスペイン語人のことだ、そのような馬鹿げたことをするはずもない。よって、これが慣用句だとするならば、他の意味があるはずだ
慣用句というのは人々の日常生活から生まれてくる表現であるにもかかわらず、一向に自然な流れをしない。まあ、だからこそ面白いわけである
政治家や官僚が考えるほど民衆は決してバカではない。にもかかわらず、特に我が日本では、選挙になるととたんに手のひらを返して民衆に頭を下げる政治家の先生たちだが、普段は、概ね民衆をバカにしているのは明白だ。しかし、民衆は物事を常にもう一ひねりし、先の先を読む能力を持っていることをご存じないのだ。「あなたに一票を投じましょう」という民衆の言葉にはもっと奥深いものがあることを我が国の政治家は学ぶべきである。よく落ち着いて考えれば無論それはさほど難しいことではないはずだ。穴が開いた袋に何かを入れると、その穴から入れたものが逃げ出していく分けで、そのような当然なことは決して忘れてはならない。どの袋に穴が開いているのかを忘れると大変なことになる。つまり、「何かをしっかりと覚えておく」というのがこの慣用句の本来の意味というわけだ
例)
Los jugadores no echaron en saco roto el consejo de su entrenador.
(監督の助言を選手たちは忘れなかった[覚えていた])
さて、ご質問・ご意見をお待ちしている。(文責:ancla)
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以上は、本塾のメールマガジン『塾maga』2009年03月号(No.101)に掲載されたものです |
これらの読み物は、すべて小塾の関係者が執筆しており、コピーライトは小塾が有しています |
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