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スペイン語翻訳通訳

Instituto de Traducciones de Tokio

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「海ちゃんと映画」 "Umichan y Cine"  Temporada-III
 

 

海ちゃん【番外編】

   
 

 
「スーパマン」より面白い勧善懲悪劇場
トランプ対バイデン
2021年 アメリカ
 2020年11月3日に行われたアメリカ大統領選挙。結果は、バイデンが史上最多の投票を得て勝利した。これを当時現職であったトランプ大統領は決して認めなかった。そして、去る1月20日にすでにバイデン政権が誕生しているにもかかわらず、トランプは未だに自分が負けたことを認めていない

日本でも、国民に真実を伝える使命のあるエヌ・エチ・ケーを始めとする大手メディアは「落選したのにいつまでもゴネている往生際の悪いトランプ」という論調で報道を続けていた。大手メディアの報道からはいつまでたっても「ごねている」以上の情報は得られなかった。このことに私はひどく違和感を覚えた。私はアメリカという国にこれまでまったく興味を持っていなかった。歴史は浅いし、その歴史もインディオや黒人を踏みつける哀史・残酷史だし、アメリカ人ってだけでエバってる感じするし、で。。。関心が向かわなかった

しかし、仮に一国の、しかも世界一の大国、アメリカの大統領として選出され4年間任務を遂行してきた人間が子供じゃあるまいし、根拠なくごねるだけの変人のはずがないという直感がエヌ・エチ・ケーの画面を見ながら唐突に湧き上がったのだった

とりあえずネット検索。すると、ユーチューブなどのSNSメディアでは有象無象のトランプファンがうじゃうじゃ湧き出していることを発見。そこで、なんでトランプファンがこんなにいるのかと思い、調べたところ、なんと彼は果敢にも「人々を苦しめるDSを敵に回して闘ってきた」というではないか(スーパーマン!!)。そして、「選挙がバイデン陣営に乗っ取られたものであるならば、我らがトランプがすごすごと引き下がるわけがない、何かが起こるにちがいない」と人々が熱い眼差しで行方を見守っているところだったのだ。クーデターが起こりトランプを頂点とする軍事政権に移行するとか、歴史的に3月4日が大統領の正式な就任日だから、その日までに不正は暴かれトランプが大統領に復帰するとかの憶測とも陰謀論とも取れる情報がネット界で飛び交い、ジュワジュワと発酵中なことがわかった

ユーチューブは再生回数と時間次第では広告収入がもらえるので、センセーショナルなタイトルと興味本位的な内容の粗悪品を提供している輩がたくさんいることもわかった。知らなかった。めちゃ、社会勉強になったのである

そしてトランプが、就任演説で述べた施政方針を次々と実施してはそのたびにメディアに変人扱いされてきたこともわかった。2017年に行われたトランプの就任演説を要約すると:「これまで政治家は、金融を支配する1%の便宜を図るだけで、国民のことなど全く考えていない。彼らは大手メディアを武器にし、嘘の情報を垂れ流す。そして彼らの利益に反する行動を起こすものを攻撃し、差別主義者などと決めつけて社会的に抹殺しようとする」というようなものでこんなに正しいことをこんなにストレートに言った大統領が今までにいたであろうか?

選挙前の予想ではトランプが軽くバイデンに勝つであろうと言われていたのになぜそうならなかったのか。まぁ、「予想は外れるもの」、「予定は未定」だとしても、そこに大掛かりな人為的な操作がなされていたとしたら、そして、トランプを外すことが関係者らにとってそれをする価値が充分にあるのだとしたら…

トランプは「この選挙は盗まれたものであり、大掛かりな不正が行われた」と主張し複数の訴訟を各地で起こした(どこの裁判所も受け付けなかったが)。でも、このまま、すんなりとバイデン政権が成立しては絶対にならないというのが、アメリカのトランプ支持者と世界中のトランプファンの熱い願いだった

そして、問題の合同議会が1月6日に行われる。これは、州が選んだ選挙人による開票結果を討議し、確認作業をする場であり、この時、トランプは徒歩30分以上はなれた場所で支持者の前でスピーチを行っていた。暴動はまさに、クルーズ上院議員が「不正があったって言っている人が何人もいるんだから、数え直しをするとかしようよ」と提案していた、まさにそのときに起こったのである。報道されたように、この議会襲撃事件では死者もでており、恐怖からコシを抜かした議員たちは異議をひっこめてしまい、大統領はバイデンに決定した。この暴動を煽ったのがトランプであるとされ、彼は二回めの弾劾裁判にかけられることになったのだ

弾劾裁判は反トランプ側がこれで人気者トランプを政界から締め出せたらしめしめと思ってしかけたものだが、結局、説得力のある証拠はなく、また、トランプがすでに大統領ではなく一般市民になっていることもあり有罪は成立しなかった

ご存知のように、キャピトルヒルの暴動後、トランプやその周辺の人々は危険をあおる悪い人々とされ、ツィッターやフェイスブックから外されており、アカウントが凍結あるいは削除されている。さらに、トランプが引っ越した先のSNS、パーラーもアマゾンのサーバーからはずされ機能しなくなり、現時点でトランプとその周辺は発信手段を奪われたかたちとなっている

このようにトランプは任期中の4年間、次々と難題や困難をふっかけられていたらしいが(残念ながら私はリアルタイムで追っておらず、このことが大変に悔やまれる)、任期が終了し、一般市民になった今も相変わらずの様相だ。でも、そのたびにフェニックスのように蘇り、支持者を増やしてきたというトランプという人の優れた頭脳(5次元チェスをやるんだって!?)や一般ピープルを魅了するカリスマ性に驚嘆するばかりだ

バイデン大統領になってからは、私にもわかるような目に見える変なことが起こっている。例えば、史上最多の得票を得て勝利したバイデンなのに、ユーチューブのホワイト ハウス チャンネルの「Good」と「Bad」の数が異常な事態になっていること(ご自身で確認してください)、就任式の前日、地元デラウェア州ニューキャッスルで開かれた送別集会でバイデンがスピーチをし、感極まって涙を流したこと(泣いちゃうかにゃぁ?)、その後も意味不明な内容を伴うスピーチを繰り返していること、各国の大統領との電話会談は副大統領がやっていること、前例のないほどたくさんの大統領令を着任するや後数日のうちに発令したことなどである

大統領令に関しては、特に速攻で出された不法移民に関する規制緩和やキーストーンXLパイプラインの建設中止令など、トランプの大統領令を打ち消すだけの内容のものがほとんどのようだ。この機会になんとか米国に入り込もうとする人々が中米から大量に米国に向かっているし、国境付近ではすでに入国のための行列ができている。パイプライン建設の中止令は仕事を失った多数の労働者を窮地に陥れており、後先を考えているとは思えない

バイデンの認知症が取りざたされている。これは彼のスピーチを聞けば(スクリプトもネットで簡単に拾えます)、もう人前にお出しできるような状態でないことがわかるし、なにより恐ろしいのは大統領の独断で核のボタンが押されてしまうという現状である。これについては、「せめてひとりだけでは決められないようにしようよ」という動きが民主党下院議員の間から起こっており、すでに動き始めている。実情を知っている以上、やっぱりみんな怖いのだ

さて、我らがトランプはおそらく2024年の大統領選で返り咲くことを考えているのだと思うけれど、その前に彼がしなければならないのは、彼が属する共和党内の浄化である。誰が自分を裏切らないのかを正確に見極める必要がある

タコが絡みつきギュッと締め上げるごとく民主党がDSに入りこまれていることは想像力を働かせればメインストリームの報道からもわかるが、共和党内にも「Kochtopus」というタコが潜んでいる(これアメリカの政治を理解するのに重要なのでご自分で調べてください)

今回の大統領選は、自己愛性障害爺さんと認知症爺さんの戦いだったという方もおられる(この方はお医者さんです:政界というところは普通のメンタルを持った人には入ることも生息することもできないだろうと想像がつくし、むしろ何事かを成し遂げるのにこの性向は決して邪魔にはならないだろう。しか〜し、認知症って!?それ、ムリでしょ!

個性的な政治家が多すぎるアメリカって面白い。今後の行方が楽しみだ


海ちゃん:アウトラはスーパーマン大好きにぇ。今回はトランプにも大興奮してるにゃぁ。いつもの「ですます調」ではなくて、「である調」になってるにぇ。僕ちゃんはアウトラがハイになると、自己保身のためか、ゥトゥト(´-ω-)´_ _)´-ω-)´_ _)zZZ (ρω・).。になるにょ。なので、また来月にゃっ
  では、またにぇ!
 
 

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