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スペイン語翻訳通訳

Instituto de Traducciones de Tokio

翻訳・通訳学習を通して、本格的に、そして、本腰を入れ、じっくりとスペイン語を学び、実践的なスペイン語能力を身に付けたい、伸ばしたい人のための塾です


Mascota
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『月刊・スペイン語あれやこれや』 "Español Variopinto, Mensual"-I-15 

 

===  水の国日本 (II)  ===
お風呂好きな日本人

日本の気候は湿度が高く体が汚れやすい。特に熱帯のごとく高温になる夏はひどい。汗でべたべたした肌に汚れがまとわりつき、全身の毛穴がふさがれてしまったような、息苦しい気持ちの悪さだ。そこで、幸運にもふんだんにある水を使って風呂につかり、汚れを流してさっぱりする習慣が発達したのだ…と思っていたら、現在のような入浴のしかたが定着した歴史は意外に短かった
風呂の習慣は仏寺から始まったと言われている。東大寺には日本の最大にして最古の風呂がある。神社仏閣では水は浄化の概念と結びついており、汚れというよりも宗教的な穢(けが)れを洗い清めるものである。風呂桶はそこで仏像を洗い清めるために用いられたのだ。もちろん、僧侶たちも心身を清めるために風呂を使ったが、主役はあくまでも仏像だったのである
今のような入浴習慣が一般の人々に定着したのは銭湯が街中にできた江戸時代も後半のことだ。それまでは風呂といえばもっぱら蒸気風呂のことだったようだ。水が豊富で、温泉もふんだんに湧き出すこの国でそれまで入浴の習慣がなかったというのは意外だし、もったいない話である
一方、西洋人が風呂に入らずシャワーで済ませることが多いのにも宗教的な経緯がある。ギリシャ・ローマ文明では性に対して大らかであったこともあり、大浴場は社交とストレスの発散の場として機能していた。しかし、その後、肉体を罪悪視する禁欲的なキリスト教がヨーロッパ全体に広がったことで、入浴の習慣も廃れてしまった。風呂につかって裸体でのんびりすごすなどもっての他ということだったようだ。体を清潔に保つ目的だけならシャワーで手早くすませばよいからだ
一日の終わりに、風呂桶にゆったりとつかり、鼻歌を歌いながら、しばし入浴の快感にひたる。我々庶民のささやかな楽しみのひとつだ。明日を生きる力も回復しようというものだ
リラックスという言葉に、我々日本人が連想するものの上位に風呂や温泉があがるのは間違いない。だが、そんな我々の風呂好きを理解できない西洋人は多い。それは、彼らが入浴の喜びを宗教的な理由で捨てて久しいことに加え、彼らの体温が私たち東洋人のそれより1度程度高いという生理的な理由による。日本人と同じ温度の風呂に入ると彼らはあっという間にのぼせてしまい気分が悪くなってしまうのだ。西洋人は寒い気候に適した体になっている。ところが我々の体は彼らよりももっと高い温度に適応している。冬の寒い時期に熱い風呂がこたえられない喜びなのは我々が寒さに強くないからに他ならない
寿司、おにぎり、牛丼、カラオケ、ファミコン。日本文化はどんどん海外で成功を収めているのに、日本式の風呂が国際化しないのはこのあたりにも理由があるのだろう
入浴は母体回帰の擬似体験でもあり、この上ないリラックスを可能にする。そんないいことが毎日できてしまう私たち日本人はかなり恵まれている…と私は思っている
場面は変わって

海ちゃん: <(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!! (≧σ≦) チョーありえなーい!!ウン○が流れてない。スペインのニャンコのしわざだ

(¡No me lo puedo creeeeeeeeerrrrrrrrrr!!!!!!!!!!! Queda caca en el wáter. Debe haberlo hecho Ñanco de España.)

スペインのニャンコ:だって、君たち、お風呂のお湯を変えないじゃにゃいか。ウ○コもまとめてから流せばいいじゃにゃいか
(Vosotros tampoco cambiáis el agua de la bañera. Entonces, ¿no sería mejor que la fuerais depositando todo el día y le echarais agua al final del día?)

海ちゃん:スペインのニャンコ、先月のことにまだこだわってるみたいにゃ
(Parece ser que le ha sentado mal lo del mes pasado y todavía está mosqueado.)
⋏ ⋏ Gatito Umi-chan (=^ェ^=)
Gatito Umi-chan

以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.68(2006年06月末発行)』に掲載されたものです

 
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