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Monólogo de un pasota == Serie I-05 ==
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『馬耳東風』第一編 スペイン語文法 番外編
今回もしつこくまたまた符号や記号(signos)シリーズの続編です。ただ、現在なにやかやと野暮用に追われ少々時間がありません。決して手抜きというわけではないのですが、手短にさせていただきますがあしからず。今回は、クエスチョン・マークとビックリ・マークのお話です。
スペイン語のクエスチョン・マーク=疑問符=『signos de
interrogacion』は、その疑問文が始まる前に付けるもの『"?"(signo
de apertura)』と、終わりに付けるもの『"?"(signo de cierre)』の2種類があることはよく知られています。
同様に、ビックリ・マーク=感嘆符=『signos de admiracion (=signos
de exclamacion)』もまた最初と最後に付けます。これがスペイン語の大きな特徴でもあると同時に、いわゆる『文字化け』の一つです。
上記以外の用法ではさして取り上げて言うほどのことはないのですが、よく見かけるのが、その疑問や感嘆の開始位置の間違いです。前述しましたように、必ず、始まる前にこの符号を振ります。つまり、たとえそれが一つの文章の途中でも同じことです。
例) Simon comenzo a dudar, ?si Maria es de ellos, tambien?
シモンは、マリーアもまた奴らの仲間なのかと、疑い始めた。
例) Jaime con cara de sapo exclamo, pero !que tonteria dice este muchacho!
ハイメはカエルのような顔をして叫んだ。なんだ、この若造なんとバカげたこと
を言ってるんだ、と。
それにしても、お気付きになりましたか。符号が2つずつも付け、いったいどこからどこまでが疑問文か感嘆文かを明確にするスペイン語と、疑問文であろうが感嘆文であろうが、お構いなしに何らの符号も付さない日本語とのこの落差。これが日本語の曖昧さなのでしょうね。
それはさておき、いつものように、よくある間違いを見てみましょう。この疑問符や感嘆符でのよくある間違いは、前述のものもそうですが、マークの後に『"."(punto)』を付けてしまうことです。では、なぜこの『"."(punto)』はいらないのでしょうか?それは、『"?"』と『"!"』の下に付いている『"."(punto)』がその役目も兼ねているからなのです。
但し、これは前回にも少々ふれましたが、『coma","』や『dos
puntos":"』、そして『punto y coma";"』なら疑問符や感嘆符の後に使用することが可能です。
例) ?Que dices, Maria? No te oia. に代えて、
?Que dices, Maria?, no te oia. のようにです。
さて、最後に、これも恒例になってきましたが、実はこういった恒例を作ったり、パターン化するのは余り好きではないのです。違った形にしたりすると『期待はずれ』とかで後で避難を受けるからです。水戸黄門で『これが目に入らぬか〜〜』というのをなくすと視聴率が減るそうです。スミマセン。余談になってしまいました。時間がないと言っておきながら...。これでは手抜きと思われてしまうでしょうか。
さて本題に戻りましょう。余り知られていない使用方法に、『"(?)"』とか『"(!)"』があります。つまり、疑問符や感嘆符を括弧の中に入れてしまう方法です。何を意味するかというと、実は、2つのsignoを使用するときと同じです。ただ、完全な疑問や感嘆の場合ではなく、ちょっと疑問、ちょっと驚き、の時に使用します。
例) Creo que ella venda (?).
彼女は来ますよ。(本当に大丈夫だろうか?という不安が残る)
例) Ella paso delante de mi sin saludarme (!).
彼女僕の前を挨拶もなく通り過ぎていった。
(おいおい、挨拶くらいしてくれたっていいじゃん...)
以上は、本塾のメールマガジン『e-yakuニュースNo.08(2001年6月末発行)』に掲載されたものです。
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